将棋の棋王戦コナミグループ杯挑戦者決定トーナメントの敗者復活戦決勝戦が12月11日に行われ、伊藤匠七段(21)が本田奎六段(26)に勝利した。この結果、伊藤七段は挑戦者決定二番勝負への進出が決定。勝者組を勝ち上がった広瀬章人九段(36)と挑戦権を争う。
注目の兄弟弟子対決は、弟弟子が白星を飾った。本局は振り駒の結果、伊藤七段の先手番に。角換わり腰掛け銀の出だしから、本田六段は右玉、伊藤七段は穴熊を志向した。同門の両者ながら、公式戦では初手合い。銀交換から激しい戦いが始まると、伊藤七段が攻勢に出てペースを握った。2度目の棋王挑戦を目指す本田六段も簡単には譲れない。強く先手陣への踏み込みを決断したが、伊藤七段の厳しい攻めは止まらない。伊藤七段が優勢から一気に押し切り、重要局を制した。
勝利した伊藤七段は、藤井聡太棋王(竜王、名人、王位、叡王、王座、王将、棋聖、21)との“再戦”を目指し、広瀬九段との挑戦者決定二番勝負を戦う。勝者組優勝者は1勝、敗者復活戦優勝者は2勝で挑戦権獲得となる。伊藤七段は「2勝が必要なので厳しい状況に変わりはないが、最善を尽くしたい」とコメントした。
(ABEMA/将棋チャンネルより)