朝日杯将棋オープン戦二次予選が12月12日に行われ、斎藤慎太郎八段(30)と黒田尭之五段(27)が午後2時から対局を開始した。同じ同じ畠山鎮八段門下の兄弟弟子対決を制し、本戦トーナメント進出を決めるのはどちらか。振り駒の結果、先手は黒田五段に決まった。
斎藤八段は、2012年4月に四段昇段。竜王戦1組(1組:3期)、順位戦A級(A級:4期)。タイトルは王座1期の獲得歴がある。2020年から2期連続で名人戦に挑戦。いずれも1勝4敗で敗退したが、持ち前の粘りと詰将棋で培った終盤力は棋界トップクラスの実力を誇る。今期の朝日杯は二次予選からの出場で、午前中に行われた初戦で冨田誠也四段(27)に勝利。本局を制し、4年ぶり3度目の本戦進出を目指す。
黒田五段は、2019年4月に四段昇段。竜王戦6組、順位戦C級1組。朝日杯は5期目の参戦で、今期は4年ぶりに一次予選を突破。自身2度目の二次予選の1回戦では、第15回大会覇者・菅井竜也八段(31)を破った。勢いそのままに、初の本戦入りを狙いたい。
両者の公式戦対戦は過去1局。2020年10月の王位戦予選で斎藤八段が白星を飾っている。負けられない重要局を制し、本戦入りを決めるのはどちらか。注目の“兄弟対決”が始まった。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
◆朝日杯将棋オープン戦 持ち時間40分の早指し棋戦。一次予選、二次予選を勝ち抜いた棋士が、シード棋士を含めた計16人で本戦トーナメントを戦う。参加は全棋士、アマチュア10人、女流棋士3人で優勝賞金は750万円。前年の第16回優勝者は藤井聡太竜王・名人。
(ABEMA/将棋チャンネルより)