2018年のリーグ創設以来、長く更新されていなかった記録をついに塗り替えた。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2023-24」12月25日の第2試合はU-NEXT Pirates・鈴木優（最高位戦）がトップ。個人5連勝という大偉業を達成し、試合後は謙虚に喜び「6連勝できるかもしれない」と道の途中であることもアピールした。
第1試合は“船長”こと小林剛（麻将連合）が3着、最終戦を託されたのは大記録を懸けた鈴木優だ。試合は起家から鈴木優、KADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳（連盟）、KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり（連盟）、TEAM雷電・黒沢咲（連盟）の並びで始まった。
鈴木優は東4局、東を鳴き、黒沢のリーチを受けた直後にテンパイ。待ちはペンカン7索と苦しかったものの、危険牌を持って来る前にツモアガリ。東・ドラ2の5200点を手に入れた。実況の日吉辰哉（連盟）は「来てますね、このアガリは！」と記録達成に向け突き進む鈴木優の勢いを感じる。続く南1局は第1ツモで赤が3枚揃い打点十分、しかし孤立の字牌が多く重たい手。この手を丁寧にまとめ、重なった中をポンしてテンパイ。これをトップ目高宮からアガって中・ドラ3の1万2000点をゲットだ。
これでトップ目に立った鈴木優。最大の見せ場は逃げ切りを懸けたオーラスに待っていた。まず親の黒沢がポンしてテンパイ、待ちは6・9筒。これに対してカン5索で強気にリーチ。しかしこの待ちは黒沢が暗刻にしている。それでも終盤、鈴木優は最後の赤5索をツモ。日吉の「いったー！！！」という絶叫を背に、リーチ・ツモ・赤2の8000点を掴み取り、個人5連勝達成だ。ファンも「声出たわ！！」「おめでとう！！」「これは凄い！！！！」「よくリーチしたな！すげえよ」と次々にハイテンションのコメントを寄せた。
4シーズンぶりの新記録達成、試合後の鈴木優は「めちゃくちゃうれしい、トップが5回取れたというのがうれしいんですけどね。記録はどうせいつか破られるものですし、もしかしたら6連勝できるかもしれないんで、まだ喜びはとっておきます」と謙虚そのもの。「年末年始に楽しく愛知に帰れるように、良い結果が出たらいいなと思っていました」と最高の結果を手土産に、地元へ帰ることを喜んだ。
昨期の個人成績は▲92.8の20位、チームもセミファイナルシリーズで敗退した。鈴木優は「1年目はチームメイトや監督、クルーの皆さんに貢献できなかったのが悔しかった。今年は今のところ恵まれていることが多くて、まだ終わりじゃないですけど、結果が出せつつあるなあというのがとてもうれしいです」と2年目のブレイクに手応え。「たくさんのクルーの皆様に支えられて個人5連勝を達成することができました」と感謝を伝えると、ファンからは「おめでとうございました！」「メリクリ！ナイスぅ！」「愛してるぞ！」と熱烈なエールが寄せられた。26日の結果次第では、チームは首位で年越し。2度目の戴冠へ全速前進、ファンはイケメン雀士の次戦が待ちきれない。
【第2試合結果】
1着 U-NEXT Pirates・鈴木優（最高位戦）4万5800点／＋65.8
2着 TEAM雷電・黒沢咲（連盟）2万7700点／＋7.7
3着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり（連盟）1万8200点／▲21.8
4着 KADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳（連盟）8300点／▲ 51.7
【12月25日終了時点での成績】
1位 U-NEXT Pirates ＋324.0（52/96）
2位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ＋259.7（50/96）
3位 赤坂ドリブンズ ＋256.6（50/96）
4位 KADOKAWAサクラナイツ ＋255.1（52/96）
5位 EX風林火山 ＋32.3（50/96）
6位 渋谷ABEMAS ▲107.7（50/96）
7位 TEAM雷電 ▲123.7（52/96）
8位 セガサミーフェニックス ▲386.8（50/96）
9位 BEAST Japanext ▲509.5（50/96）
※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合（全216試合）を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合（全30試合）を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ（16試合）に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）
