アイドルグループ・乃木坂46を卒業後、2021年にプロ雀士のテストに合格。今期から新規参入したBEAST Japanextに所属する中田花奈(連盟)が12月26日、プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2023-24」の第1試合に登板して、アガリまでの理想的な手順で解説者を唸らせた。
当試合は起家から中田、EX風林火山・勝又健志(連盟)、赤坂ドリブンズ・浅見真紀(最高位戦)、渋谷ABEMAS・日向藍子(最高位戦)の並びで開局。東1局では勝又が満貫・8000点、東2局1本場では浅見が4000点(+300点、供託2000点)を獲得し、中田はラス目に沈んでいた。そんな中で迎えた東3局、中田の配牌は三・三・四・赤五・六万、7・9筒、7・9・9索、白・白・西といったもの。3巡目に6索、4巡目に8筒を引き入れ、ここで中田は三万を河に捨てた。「これはいい選択ですね」。このチョイスに解説の土田浩翔(最高位戦)が「マンズが伸びたら9索頭で平和になるんで」と説明すると、その言葉通り、中田は二万を引いて白の対子崩しへ。「非常に綺麗な手順ですね」と土田が感心する中、今度は二万をツモ切りした。
「この二万も大したもんですよ」。続けて土田が「9索が暗刻になってもリーチができるので二万を置きたくなるんですけど、二万を置いちゃうと今度は白の対子落としで二万を切ってリーチをすると相手の目から一・四・七万が透けちゃう」と解説すると、次巡、中田は8索を引いて一・四・七万の三面待ちでリーチ。数巡後に浅見から一万が零れ落ち、リーチ・平和・赤・裏ドラの満貫・8000点を成就させた。「二万がカギだったんですね」「ツモ切ったから(一万が)出たんですよ」。この美しいアガリには放送席も「これは勉強の成果が出たアガリなんじゃないですか?」「見事ですね」と大絶賛。残念ながら3着で試合を終えたが、念願の初トップは近そうだ。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)