こんな人が横にいたら何をしていても楽しくなる。そんな思いをさせる選手がチームの躍進を支えている。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2023-24」12月26日、第1試合でラスを引いてしまった赤坂ドリブンズ・浅見真紀(最高位戦)だが、第2試合は控室で明るく応援。鈴木たろう(最高位戦)が奮闘する様子に「ちょちょちょ、ロンです!」と、姿勢を正して挙手するなど、ユーモア溢れる動きで周囲を和ませた。
浅見は今期からチームに加入した新戦力。難関のトライアウトを抜けてドラフト指名を勝ち取った雀力の高さはもちろんながら、そのコミュニケーション能力の高さで、チームの士気を高めている。初年度の優勝以来、なかなか思うような結果が出せず、悩み苦しむ期間が長かった赤坂ドリブンズにとっては、雰囲気をガラリと変えた貴重な人材だ。
第1試合ではラスを引いてしまった浅見だが、ショックを感じさせることなく第2試合は渡辺太(最高位戦)とともに、たろうを全力応援。するとたろうがチャンスを迎えたシーンで「これアガれなかったらもう、たろうちゃん、麻雀難しいよ」とつぶやくと、相手選手からアガリ牌がこぼれたのを見逃さず「あ、ちょちょちょちょ」と慌てて、さらに背筋を伸ばしながら右手をスッと挙げ「ロンですっ!ロンです」と、たろうの代わりになるように発声した。
惜しくも裏ドラは乗らず「く~」と悔しがったが「まあまあまあ、いいでしょ」と、ひとまずアガれたことに納得した様子。浅見の醸し出す雰囲気が周囲を楽しい気分にする理由がわかる、そんなシーンだった。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)