スーパーで買い物をする渡部竜太さん(35)と、妻と子ども。一見、微笑ましいごく一般的な家族だが、家に帰ると待っていたのは、別の女性2人と子どもだ。
「全員、僕の妻。第1夫人の陽咲ちゃん(22)とその子ども2人(2、1)、第2夫人の彩花ちゃん、第3夫人の千晴ちゃん(27)ととあくん(5カ月)。実はもう1人、第4夫人(24)がいる」
なんと渡部さんは、事実婚で“勝手に一夫多妻”の形をとった男性。彼を中心に、4人の妻と3人の子ども、総勢8人の大家族だ。第1夫人の子どもを第3夫人が見たり、第3夫人の子どもを第2夫人が見たりする。
経緯について渡部さんは「マッチングアプリで出会って、『一緒に暮らそう』『結婚しよう』と声をかける。そして連れてきて、妻たちをマッチングさせる」と明かす。
なぜ妻が1人ではダメなのか。「僕は女性が好きなので、平等に愛せれば問題ないかと」と話すが、実は10年前からほぼ働いていない“自称・ヒモ男”だ。食費だけでなく家賃、光熱費、車など、すべて4人の妻が稼いだお金で生活している。さらに2人の彼女も存在し、金銭的に支援してくれているという。
全員を愛することはできるのか、子どもたちへの影響は? 一夫多妻のアレコレについて、『ABEMA Prime』で話を聞いた。
共同生活について、各夫人は次のように話す。
「いい意味で常識にとらわれない人で、他の男性にはない魅力がある。一夫多妻という形も、前から他に彼女がいたのでそこまで抵抗がなかったし、一緒に住むのもアリかなと。妻同士は“友達以上ギリギリ家族未満”が適切なラインだと思う」(第1夫人・陽咲さん)
「最初はちょっとびっくりしたけど、こういうことか、と。離れる選択肢もあったけど、“ちょっとこの生活してみたいな”と思ってしまった。喧嘩も意外とない。友達みたいだけど年齢は違うし、毎日一緒なので家族といえば家族だし、でも生まれてきた環境は全然違う、おもしろい関係」(第2夫人・彩花さん)
「付き合っている時から女性の影はちらつかせていたので、びっくりしたけどこういうことか、って。『一緒に住もうよ』って言われて、それは嘘じゃなかったけど、人がいるっていう」(第3夫人・千晴さん)
渡部さんがヒモであることに対して、陽咲さんは「家事や育児は率先してやってくれるし、私が出かける時は子どもを預かってくれるので、無理にとは言わない」と回答。
嫉妬やヤキモチといった感情は生まれないのか。陽咲さんが「このメンバーはほぼ家族なので、そこまで大きな感情は働かない。喧嘩は妻同士だとなく、彼とはよくある。『時間を平等に』とは言っているけど、実際は全然そうではないので」と指摘すると、渡部さんは「一応平等にしているつもりだが、ちょっと今日は疲れたなっていう時もある」と明かした。
では、子どもが物心ついてきた時にどう説明するのか。陽咲さんは「それもみんなで話し合っているが、どうしても1対1の関係ではないので難しい。ただ、子どもにはちゃんと説明する。偏見を持つ子には育てたくないので、他にも障害を持っている人だったり孤立している人に優しくしてね、っていう教育をしたい」との考えを示した。
近いうちに全員の苗字を一緒にするそうだ。渡部さんは「結婚と離婚を繰り返して苗字を渡部にする。そうすれば父親としても名乗れる」と語る。
さらに、第5夫人以降もまだ募集しているという。「日本で一番子どもを作った将軍がいて、徳川家斉は53人。最終的には子どもを54人作って、歴史に名を残したい。責任は確かに重くなるし、増えれば増えるほど自分の時間は減っていく。ただ全員頑張ってくれていて、活動も応援してくれているので」。
そんな“野望”を夫人たちはどう見ているのか。陽咲さんは「彼が1人の女性だけを愛し出したら逆に冷めちゃうと思う。たぶん、男としての強さに惹かれているのではないか。モテる人が気になるのと同じなのかなと」、彩花さんは「遊び人で冷たい時もあるけど、優しい時もある。あとはいろんな意味で強い」、千晴さんも「いろいろな意味で強いし、おもしろい。飽きない」と語った。
渡部さんのもとに寄せられる声のほとんどが批判だそうだが、田端大学塾長の田端信太郎氏は「皆さんが幸せに暮らしているのであれば、批判するつもりは一切ない。どちらかというと、見ている人は羨ましいと思うのかどうか。実際の一夫多妻は別にバラ色でもなく、江戸時代の大奥みたいなわけでもない。“現実はこうなのか”って見た時の、世の中の受け止め方がめちゃくちゃ気になる」との見方を示した。(『ABEMAPrime』より)
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