野球の守備における最後の砦といえば捕手。プロ野球選手ともなれば、そう簡単には点は与えないが、その精神が麻雀でも発揮された。「大和コネクト証券 プロ野球 新春麻雀交流戦」が1月2日に放送され、予選C卓で楽天・田中貴也が放銃となる牌を完璧にブロック。見事なビタ止めに俳優でプロ麻雀リーグ「Mリーグ」のTEAM雷電でも活躍する萩原聖人が「いいもの見ちゃった」と絶賛した。
【映像】がっちり放銃を阻止!楽天・田中貴也の完璧ブロック(15分20秒ごろ~)
育成ドラフトから支配下登録を勝ち取った田中は楽天で4シーズン目を迎えたが、残念ながら初めて1軍出場なし。それでも昨年12月には結婚を発表。来シーズンは正真正銘、勝負の年になるが、ここに弾みをつける上でも今回の麻雀企画出演は趣味と実益を兼ねるような絶好の機会だった。
見せ場はいきなりやってきた。東1局、下家の広島・中村健人から先制のリーチが入ったが、これが3・6・9筒待ちの三面張。平和がつけば出アガリ満貫からという勝負手になっていた。これを追っていたのが田中。序盤から河野直也(最高位戦)の親を流そうとタンヤオに向かって仕掛けを入れると、11巡目に2・5筒待ちでテンパイした。
ところが終盤16巡目、持ってきたのは中村への放銃牌となる3筒。4筒を切れば三万・3筒のシャンポン待ちでテンパイ維持にはなるが、既に3筒は切っておりフリテンになってしまうところ。どこまでアガリを求めるか、それともガッチリと止めるか。放送席も見守るところ、しっかりと3筒を止めて4筒切り。きれいに放銃を回避した。これには解説をしていた萩原も「止まるんだー!ちょっとMリーガーっぽい間、使っていますよ。最高の幕開けじゃないですか」と大絶賛。さらに「いいもの見ちゃったなぁ。満貫放銃のところ、ビタ止めですよ。想像以上のレベルの高さ」と続けると、実況の日吉辰哉(連盟)も「本当にリズムがいい。手もしっかり組めていて押し引きぴったり、本当にお見事」と同調していた。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆大和コネクト証券 プロ野球 新春麻雀交流戦 現役プロ野球選手10人とMリーグの実況、解説ら6人が参加のトーナメント。予選A~D卓からトップの1人が勝ち上がり決勝卓に進み優勝を決める。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)