将棋界にある8つのタイトル戦で、新年を飾るように最初に行われる「王将戦」。2日制の七番勝負が今年も繰り広げられます。八冠を保持する藤井聡太王将(竜王、名人、叡王、王位、王座、棋王、棋聖、21)は2024年も八冠を維持できるのか。新年最初のタイトル戦となった第73期ALSOK杯王将戦の日程と、各局の結果を速報としても更新していきます。
第73期ALSOK杯王将戦七番勝負の日程は?
第73期ALSOK杯王将戦は第1局が1月7日に始まり、七番勝負が第7局まで進んだ場合は、指し直しなどがなければ3月31日まで行われます。七番勝負は各局2日制、持ち時間は各8時間となっており、先に4勝した棋士が新たな王将となります。毎局、勝利した棋士は翌日にご当地名物などに扮するコスプレ写真の撮影が恒例となっていて、その振り切った格好が話題になっています。詳しい日程は以下の通りです。
第1局:2024年1月7日~8日
第2局:2024年1月20日~21日
第3局:2024年1月27日~28日
第4局:2024年2月7日~8日
第5局:2024年2月17日~2月18日
第6局:2024年3月9日~10日
第7局:2024年3月30日~31日
対局者は、第71期に初めて王将になってから2連覇中の藤井聡太王将と、挑戦者決定リーグ戦を勝ち抜いてきた菅井竜也八段です。両者は昨年、叡王戦五番勝負でも戦っており、タイトルをかけた番勝負でぶつかるのは、今回が2度目です。
第73期王将戦対局予定・結果【速報】
■第1局(2024年1月7日~8日)
会場:ホテル花月(栃木県大田原市)
先手・菅井竜也八段● ー ○後手・藤井聡太王将
手数:120手
中継:囲碁・将棋チャンネル、ABEMA
■第2局(2024年1月20日~21日)
会場:大幸園(佐賀県三養基郡)
先手・藤井聡太王将○ ー ●後手・菅井竜也八段
手数:113手
中継:囲碁・将棋チャンネル、ABEMA
■第3局(2024年1月27日~28日)
会場:国民宿舎さんべ荘(島根県大田市)
先手・菅井竜也八段● ー ○後手・藤井聡太王将
手数:94手
中継:囲碁・将棋チャンネル、ABEMA
■第4局(2024年2月7日~8日)
会場:オーベルジュ ときと(東京都立川市)
先手・藤井聡太王将○ ー ●後手・菅井竜也八段
手数:121手
中継:囲碁・将棋チャンネル、ABEMA
■第5局(2024年2月17日~18日)
会場:摂津峡花の里温泉 山水館(大阪府高槻市)
先手・菅井竜也八段 ー 後手・藤井聡太王将
中継:囲碁・将棋チャンネル、ABEMA
■第6局(2024年3月9日~10日)
会場:掛川城 二の丸茶室(静岡県掛川市)
先手・藤井聡太王将 ー 後手・菅井竜也八段
中継:囲碁・将棋チャンネル、ABEMA
■第7局(2024年3月30日~31日)
会場:白瀧呉服店(東京都練馬区)
中継:囲碁・将棋チャンネル、ABEMA
藤井聡太王将と菅井竜也八段の対局成績は?
なお、この両者の公式戦での対局成績は、2024年1月8日時点で14局が行われ、藤井聡太王将の10勝、菅井竜也八段の4勝です。昨年行われた叡王戦五番勝負ではタイトルをかけて初めて対戦し、藤井聡太王将が3勝1敗で防衛を果たしました。決定局となった第4局は2度の千日手・指し直しもあるなど、大熱戦となりました。
生粋の居飛車党である藤井聡太王将に対して、アマチュアにもファンが多い振り飛車を使いこなす菅井竜也八段がどんな戦い方で挑戦するか。第1局の序盤から注目されそうなカードでしたが、結果は藤井聡太王将が怒涛の4連勝。ストレートで防衛、3連覇を果たし、大山康晴十五世名人の記録を58年ぶりに塗り替えるタイトル戦20連勝を達成しました。
以上、第73期ALSOK杯王将戦七番勝負の日程と対局者、対局成績と結果などをまとめました。