<大相撲一月場所>◇中日◇21日◇東京・両国国技館
小兵力士対決で、土俵上の行司も含めた三者で「行司が一番デカい」など驚きと困惑の声があがる珍しい一幕があった。
序二段三十四枚目・柏葉(伊勢ノ海)が序二段三十三枚目・鶴ノ海(錣山)を寄り切って2勝目を挙げた一番でそれは起こった。
東方の柏葉は身長176.1センチ、体重95.7キロ。対する西方の鶴ノ海は身長172.5センチ、体重80キロ。ともにスラっとしており、体つきは決して大きくない。いわゆる小兵力士だ。
そんな両者が土俵上に上がると、土俵中央にひときわ目立つ行司の姿が。立派な装束の分を差し引いても両力士と比べて恰幅がよく、装束からのぞく両脚は、力士のそれと比べても太く力強い。そんな様子にファンからは「行司が一番デカい」「立派なふくらはぎの行司さん」など驚きと困惑の声があがった。
大物の存在感を漂わせていた行司は、武蔵川部屋所属の22歳・木村啓太郎。初土俵は2017年7月で、四人兄弟の三男坊。立派な行司になるべく、日々、相撲字の習得に励んでいるという。
啓太郎は声も太く力強い。取組中の掛け声「のこった、のこった、サー」は特徴的で。この「サー」が「スター」にも聞こえることからABEMAファンの間では「スター行司」と親しまれており、この日も登場するなり「スター行司降臨」の声が聞かれた。なお、負けた鶴ノ海は3敗目を喫している。(ABEMA/大相撲チャンネル)