<大相撲一月場所>◇十三日目◇26日◇東京・両国国技館
大関・霧島(陸奥)が大関・豊昇龍(立浪)を下して2敗対決を制し、11勝目となる勝ち星を挙げた。決まり手は幕内で実に10年ぶりとなる珍手“二枚蹴り”で、「いや感動した」「すご技」「はじめてみたわ」と興奮の声が相次いだ。
十二日目を終えて優勝争いの単独トップに立ったのは関脇・琴ノ若(佐渡ヶ嶽)。星一つの差で追いかける2敗同士で当たった霧島と豊昇龍の一番は、いずれも負けられない対決となった。
立ち合い先に形を作ったのは右上手を取った豊昇龍。左を差して組んだ霧島はやや厳しい体勢となった。だが豊昇龍が引きつけて出ようとした瞬間、霧島が左足で外掛けをするように相手のバランスを崩すと、そのまま巧みに転がして勝利した。敗れた豊昇龍は土俵上で項垂れると、その後も悔しさのにじむ表情を浮かべていた。2敗対決を制した霧島は11勝目を挙げ、3度目の幕内最高優勝、そして綱取りへと望みをつなげた。一方、敗れた豊昇龍は3敗目を喫し、優勝争いから一歩後退した。
取組後、館内にアナウンスされた決まり手は“二枚蹴り”。同決まり手は平成26年(2014年)一月場所で、当時前頭十三枚目だった時天空が同じく前頭十一枚目の翔天狼に決めて以来、実に10年ぶりとなる。非常に珍しい決まり手だが、“足技の名人”こと時天空が得意としたことでも知られた。
取組を受けて、ABEMAで解説を務めた元大関・栃東の玉ノ井親方は「上手はしっかりと豊昇龍が取っていたんですけど……」とコメント。霧島が珍手“二枚蹴り”で勝利したことについては「いやーすごいですね」「あそこまで攻められてこの技が出せるというのは、僕らには考えられないです(苦笑)」と語った。
霧島と豊昇龍の一番に、ファンからも「いや感動した」「すご技」「はじめてみたわ」「そんな技あるのw」「これはいい相撲」と興奮気味の声が相次いで寄せられた。
なお、十三日目の取組では横綱・照ノ富士(伊勢ヶ濱)が琴ノ若に勝利。幕内の優勝争いは2敗で照ノ富士、霧島、琴ノ若がトップに並ぶ展開となった。
(ABEMA/大相撲チャンネルより)
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