将棋の藤井聡太王将(竜王、名人、王位、叡王、王座、棋王、棋聖、21)に菅井竜也八段(31)が挑戦する「囲碁将棋チャンネル 第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第3局が1月27日、島根県大田市の「国民宿舎さんべ荘」で始まった。シリーズは藤井王将が2連勝中で防衛3連覇に向けてリードを広げている。番勝負は中盤戦へ。本局を制し藤井王将が防衛に迫るのか、振り飛車党のエース・菅井八段が反撃を開始するか。本局の先手番は菅井八段。
八冠の一角・王将3連覇を目指す藤井王将に菅井八段が挑戦する対抗形シリーズ。第3局の舞台は島根県の中央部に位置する大田市の「さんべ荘」で、王将戦の開催は2年連続7回目となる。前年は藤井王将と羽生善治九段による七番勝負第5局の舞台となったが、大熱戦の末に藤井王将が勝利を飾った。過去6回のさんべ荘対局では王将の3勝、挑戦者の3勝となっており、本局の白星のゆくえにも注目が集まる。
1月7・8日に栃木県大田原市で行われたシリーズ開幕局は、先手・菅井八段の三間飛車穴熊に藤井王将が居飛車穴熊で対抗する相穴熊に。重厚な戦いから菅井八段が勝負手で切り込んだものの、時間切迫の中でも冷静な対応を見せた藤井王将が快勝を飾った。
さらに20・21日に佐賀県上峰町での第2局は、菅井八段が後手番で再び三間飛車を志向。しかし、封じ手前のかけ引きの中で敗着となる痛恨の一手が出た結果、瞬く間に優勢に運んだ藤井王将が正確な指し手を重ねて勝利を手にした。
これまでの2局で冷静に振り飛車を封じてきた藤井王将に対し、力が出し切ることができていない菅井八段。前局から1週間と短い期間で勝負所の第3局を迎えることとなったが、どのような修正を加えてきているか。作戦選択の段階から目が離せない。
持ち時間は各8時間の2日制。ABEMA PPVとABEMA将棋チャンネルでは、この対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)