まさしく激闘だった。2月6日、プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2023-24」の第1試合では、赤坂ドリブンズの浅見真紀(最高位戦)が登板。麻雀星人の異名を取る渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)とのつばぜり合いを制して、今期4勝目を飾った。
当試合は起家からEX風林火山・松ヶ瀬隆弥(RMU)、浅見、セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)、多井の並びで開始。浅見は東1局で魚谷からタンヤオ・赤の2000点をアガるも、テンパイ流局で迎えた東2局1本場では、多井が跳満・1万2000点(+300点)を獲得した。「満貫の手だったので、あの手を受けてしまうと必ず失点に繋がる。『降りたら失点だよ』と、(鈴木)たろうさんの声が聞えた」「高ぶったリーチだった」。それでも浅見は東3局、松ヶ瀬のリーチに対抗してリーチ・東・赤・ドラ2の満貫・8000点(供託2000点)を成就。東4局では多井から東・赤の2000点(供託1000点)を奪取してトップ目に躍り出ると、親番の南2局1本場では再び多井からリーチ・赤・裏ドラの7700点(+300点、供託2000点)を加点し、南2局2本場ではタンヤオ・三色同順・赤2・ドラの満貫・1万2000点(+600点)をツモった。
南2局3 本場では多井が満貫・8000点(+900点)、南3局1本場では跳満・1万2000点(+300点、供託2000点)を獲得して猛追するも、浅見はオーラス、早い仕掛けからの白・赤の2000点で撃退。会場がチームカラーに染まる中、わずかに表情を崩した。
「先手を取って、追いかけられたりめくり合いになっても掴まなかったり、あらゆる局面でラッキーが続いたなって思っています」。終わってみればアガったのは浅見と多井だけで、浅見はアガリ6回、放銃0回と完璧なスタッツ。持ち点5万5200点は、自己最高得点だ。「シーズンも終盤になってきました。ここでトップを取れたことは、すごく嬉しいです」。チームに大きなプラスを持ち帰っただけでなく、個人成績もプラスに転じた浅見は「終盤なので、Mリーグを見てくださっている視聴者のみなさんも、応援に熱が入っている頃だと思います」と発言。「この後も引き続き、楽しんで応援してもらえたら嬉しいです」。明るく勝利のポーズを決めた新人Mリーガーのママ雀士が、今後もファンを大いに楽しませる。
【第1試合結果】
1着 赤坂ドリブンズ・浅見真紀(最高位戦)5万5200点/+75.2
2着 渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)4万2300点/+22.3
3着 EX風林火山・松ヶ瀬隆弥(RMU)1万400点/▲29.6
4着 セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)-7900点/▲67.9
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)