展開が見えるトップ雀士だからこそ、まさかの逆転にはつい口が開いてしまった。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2023-24」2月13日の第1試合では、直近2試合連続で箱ラスを食らっていたセガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)が奮闘し、復活のトップを取った。道中、激しい点の奪い合いとなり計13回のアガリが飛び出す乱打戦。控室でもヒヤヒヤしながら仲間が見ていたが、予想を超える逆転に目を丸くし、口を大きく開けて驚く場面もあった。
第1試合は魚谷、赤坂ドリブンズ・浅見真紀(最高位戦)を中心とした点の奪い合い。リーチ棒も19本出され、アガリは13回。前に出なければ削られるばかりと、各選手がどんどんと前に出て主導権を握ろうとする競り合いになった。ここで抜け出したのが魚谷だが、道中は冷や汗もの。控室で見守っていた茅森早香、醍醐大(いずれも最高位戦)も、テンパイ後の残り牌状況でピンチだと察していた。
ところが、醍醐が「これ、あんまり勝てる未来が見えな…」とまで言いかけたところで、魚谷が状況を覆すアガリをものにしたことで「い」の言葉を飲み込んで「おーっ!」と歓声に。ぽかんとしたまま硬直すると、茅森と声を揃えて「危なかった―!」と胸をなでおろすことになった。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)