実際、最近の寒暖差は顕著だ。東京の今月の気温見ると、20日は最高気温が23.7度まで上昇したが、その後は徐々に寒くなり、23日には最高気温が4度まで下がった。
『ABEMAヒルズ』では、寒暖差が心と体に及ぼす影響について精神科医の木村好珠氏に聞いた。
━━なぜ、寒暖差によって「心」も疲れてしまうのか?
「我々の体温を一定に保っている自律神経が寒暖差で消耗してしまうと体の不調が生じてしまう。一方で体と心は繋がっているため、体の不調が気分の落ち込みなどといった心にも影響を与えてしまうのだ。ちなみに、不調と聞くと不眠・食欲不振などをイメージすると思うが、特に2月は反対の過眠・過食が起こりやすい傾向にある」
━━過眠・過食にはどのような対策が有効か?
「体が体温調節などで疲れているため、休むことが大切だ。だが、休んでも症状が続く、生活に支障をきたすという場合は、クリニックなどを受診した方がいい」
━━寒暖差で不調になる人は増えているのか?
「私の周囲では『寒暖差によって病院に行くほど不調だ』という方は少ないが、『いつもより疲れやすい』『風邪を引いた』『なぜか体調が悪い』という方はかなり多い」
━━寒暖差による不調にはどういった対策が有効か?
「睡眠、食事、運動という基本的なことが大切だ。しっかりと1日3食食べる、規則正しくしっかり眠ることに加えて、いつもより入念にストレッチを行ってほしい。また、ルーティン化した日常の中で無自覚になりがちな疲れを敏感に察知し、意識的に休みを取ることも大切だ」
━━捉え方や意識を変えることで自身のコンディションを整えることはできるか?
「まずは、『この時期に体の疲れがあるのは当たり前だ』と認識し、頑張りすぎないことが大切だ。次に『寒い、最悪』『雨降ってる。もうイヤだ」などと状況に対して全てマイナスに捉えてしまう癖があるのなら、これを切り替えるだけで効果が期待できる。起きている事象は誰もが同じだが、例えば『今日は寒いから、部屋でできる楽しいことを探そう』と前向きに捉えてほしい」
(『ABEMAヒルズ』より)
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