分譲マンションだけではなく、賃貸マンションの家賃も上昇している。東京23区の平均家賃指数(2015年1月を100としたとき)を見ると、10年で全体的に上がっていることがわかる。
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こうした状況について、経済アナリストの森永康平氏は「建材費や人件費も上がっている。さらにオーナー自身の生活費もインフレしている。そうした負担分を価格転嫁していかないと賃貸ではやっていけないというところもあるのではないか」と述べる。
また、森永氏は家賃の傾向について次のように話す。
「傾向としては上がっていく方向にあると思う。野菜などの価格と比べたら家賃はそんなに大きな変動はない。上がるときも基本はジワジワとしか上がらないが、逆に『一度上がり始めるとあまり下がらない』とも言える。今後のトレンドとしては、世界的なインフレや人手不足もあるので、家賃も上がっていくのではないか。さらに23区など、場所によってはじわじわの角度がバコンと上がってしまうこともあるだろう。
住んでいる側の権利としては、オーナーから家賃を上げたいと言われても同意が必要になるので、多少の交渉はできる。ただ、そこで変に揉めてしまって結局引っ越すことになってしまうと、その引っ越し費用の方がまとまったお金が出ていってしまう。値上がり分と引っ越し代を見合って検討してほしい」
最後に、賃貸と購入について「現状ではどちらがいいのか」聞いた。
「どのスパンで見るかだ。先のことまで考えたいという人は、老後に賃貸を借りることは難しいので、持ち家があったほうが住むところは困らない。
いま若い方で海外に出て仕事をしたいような人であれば、持ち家を持ってしまうともったいないから、賃貸のほうがいいかもしれない。ライフスタイルにあわせて検討してほしい」
(『ABEMAヒルズ』より)
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