東京都庁の壁を使った世界最大のプロジェクションマッピングが2月25日から行われている。期待がかかる一方、費用が適正なのかという賛否の声が上がっている。
プロジェクションマッピングのキャンバスとなったのは、高さ240メートルを超える東京都庁第一本庁舎で、壁面はおよそ1万4000平方メートル、建造物に上映する常設のプロジェクションマッピングとしては世界最大だ。初日のオープニングセレモニーではギネス世界記録の認定式も行われた。
都はプロジェクションマッピングを東京の夜に新たな“楽しさ”と“賑わい”をもたらす重要なツールだと位置づけ、夜間観光の促進が目的だとしている。
今後も東京の街並みや歴史を紹介するということで、午後7時から午後9時すぎまで荒天時などを除いて毎日上映される。
都のプロジェクションマッピングの予算は、令和5年度の都庁への投影は7億円、その他の投影事業は10億5000万円。令和6年度は都庁への投影は9億5000万円、その他は9億9000万円としている。
都庁は「東京のキラーコンテンツとすることで夜間観光の盛り上げや海外メディアの活用による世界各国へのPRを推進」を目的としており、SNSでは「拍手が沸いた」「外国人観光客にうけるかも」「ビジネス街で夜は人がいない」「都民の生活に使うべき」など賛否の声が。
これに対し文筆家の伊藤亜和氏は「このような文化的なことにお金を使うに際に大事なのは『クオリティ』だが、ネットを見る限り厳しい声が多いようだ。外国人の方向けに分かりやすく、日本らしい感じのものを作る必要性はわかるが、どうせやるなら若いアーティストの方たちを積極的に使ってほしい。やるならみんなが『わーっ!』と思えるものを作ってほしい」と述べた。
(『ABEMAヒルズ』より)
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