メジャーリーグをよく知る者の機転によって、日本人スター選手に笑顔が戻ったエピソードだ。日本では巨人、メジャーではヤンキースなどでプレーした松井秀喜が、相手チームのファンから強烈なヤジを食らっていた際、MLBジャーナリストのAKI猪瀬氏が、ヤジ集団に向けてついたナイスなウソにより、松井が笑顔になったシーンを紹介した。
松井といえば「55」の背番号で、巨人の主砲として10年間活躍した後、2003年から名門ヤンキースに移籍。3年連続で全試合出場すると、2009年には日本人選手としては初となるワールドシリーズMVPに輝いた。引退後の2013年には国民栄誉賞も受賞。世界でヒットした映画「ゴジラ」の愛称は、メジャーに移籍した後もファンに親しまれていた。
ヤンキースの主力選手ともなれば、相手チームからすれば目の上のたんこぶ。時には強烈なヤジも飛ぶことがある。AKI猪瀬氏が当時の様子を振り返ったのは、レッドソックスの本拠地である最古の球場「フェンウェイ・パーク」での出来事だ。
レフトにそびえる高さ11.3メートルの巨大フェンス「グリーンモンスター」が名物だが、ホームからの距離は94.5メートルと、多数あるメジャーの球場と比較してもかなり近い。レフトを守る選手とファンとの距離も必然的に近くなる。AKI猪瀬氏は「松井秀喜さんがグリーンモンスターの前にいた時、レッドソックスファンのヤジがすごかった。あまりにひどいので『お前ら、全員集合だ。集まれ』」と声をかけたという。
同じ日本人だから止めてくれと文句を言ったかと思いきや「英語でそんなことを言っても、秀喜は英語がわからないからダメ。おれが強烈な日本語のヤジを教えてやる」と伝えたという。ヤジに加担したのか、と思われたがここで伝えたのは「お前はかっこいい!」というフレーズ。AKI猪瀬氏の機転で「これを言うと一番心が傷つく」と、ウソを伝えたが、信じたファンは松井に向けて「お前はかっこいい!」と連呼。これには思わず松井も振り向き笑っていたという。
(ABEMA「FAN FUN MLB」)
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