むしろホームランじゃない方が不思議な現象大谷翔平、会心の当たりが“見えない敵”に押し戻されてまさかのフライアウト本人もベンチで苦笑い

【MLB・スプリングトレーニング】ドジャース1－8マリナーズ（3月13日・日本時間14日／グレンデール）

　この当たりで入らないなら、むしろその方が不思議な現象かもしれない。ドジャースの大谷翔平投手が「2番・DH」で先発出場。1回の第1打席、いきなりライトへ特大の飛球を放ち、2試合連発かと球場を騒然とさせた。ところが打球はなぜかライトのグラブにすっぽり。手応え十分だった本人もベンチで苦笑いするレアなプレーが飛び出した。

【映像】これがなぜ行かない？強烈に押し戻された大谷、本塁打性の打球

　前日は第4打席にレフト越えへオープン戦第2号を放つなど4打数3安打と打ちまくった大谷は、スター選手が揃うドジャースの中でも注目度No.1。この日の試合もベッツに続き打席に入ると、オープン戦にも関わらず多く集まった観客から大歓声を受けた。

　その声に応えるように大谷はフルカウントから高めに来たストレートをフルスイング。快音とともにライト上空へ一直線に打球が伸びていくと、本人もゆっくり「確信歩き」で一塁に向かい、球場のファンたちも一気に立ち上がって大声を挙げた。

　ところがここに「見えない敵」が待っていた。高く舞い上がった打球は、いつもならぐんぐんと伸びるところ、なぜかライトフェンスに近づくにつれて急ブレーキ。察した大谷もダッシュし始めると、打球はフェンスぎりぎりのところでライトのグラブに収まった。

　どうやら打球はライトからレフト方向に吹いていた強い風に押し戻された模様。もはや風の力でも借りない限り止められない打球だっただけに、大谷にとってはアンラッキー。ベンチで苦笑いするのも無理はなかった。
（ABEMA『SPORTSチャンネル』）