3月23日より順次放送中のアニメ「キングダム」第5シリーズ第11話では、尾平(CV:鳥海浩輔)と信(CV:森田成一)が仲違いした。しかし信の悪口を言う兵士を見かけた尾平が相手に殴りかかり、「信や飛信隊への思い……泣きました」「いい奴なんだよなぁ」と感動する視聴者が続出した。
アニメ「キングダム」は、「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載中の原泰久氏による人気漫画が原作。漫画は2013年に、第17回手塚治虫文化賞のマンガ大賞を受賞している。物語は、春秋戦国時代の中国を舞台に、天下の大将軍を目指す少年・信と、後の始皇帝となる若き王・エイ政(CV:福山潤)の活躍を描く中華戦国大河ロマン。2012年にアニメ化され、2022年に放送された第4シリーズでは「国内統一編」の完結までが描かれていた。
前回放送の第10話では、飛信隊が属する秦軍の総大将・桓騎(CV:伊藤健太郎)が、戦に参加していない集落の人々の虐殺を指示した。桓騎の作戦を知った信は、「敵や制圧した地での反乱に対する刃と、無力で無抵抗の人間に向ける刃は絶対に違う!」と言い切った。さらに「それが戦争だと言い切るやつは武将や兵士じゃない、ただの略奪者だ!」と続け、「そんなやつらがどれだけ強かろうと、どれだけ勝ち続けようと、中華統一なんてできるわけがねぇ!」と桓騎に訴えた。
総大将に向かって啖呵を切る信に、視聴者からは「さすが我らが隊長だわ!」「心を鷲掴みだよ」「本当に尊敬」「漢の矜持ってやつを見た」と興奮の声が相次いだ。
第11話「尾平と飛信隊」では、前回に引き続き信と桓騎が虐殺をめぐり対立した。飛信隊の尾平は、場を収める役目を任されて信をなだめようとした。しかし尾平は、桓騎の手下に無理やり手渡されていた略奪品を落としてしまう。「死人からはぎ取ったのか?」と問い詰めた信は、涙を流しつつも尾平を殴り飛ばし、「二度とうちに戻ってくるな尾平!」と追放を言い渡した。
飛信隊を追い出された尾平は、泣きながら「ふざけんじゃねーぞ」「クソ信が!」と愚痴をこぼしていた。そんなとき桓騎側の兵が、信をバカにした会話をしているのを聞いてしまう。すると尾平は、「信を笑うやつはタダじゃおかねーぞ!」と相手に殴りかかった。屈強な兵に囲まれても、彼は「信がきれいごと言ってんのは百も承知だ」「わかってても関係ねぇくれぇ信のことが好きなんだ!」と言い放った。
対立しても信を慕う尾平に、「信や飛信隊への思い……泣きました」「尾平いい奴なんだよなぁ」「想いをぶつけるシーンがマジで神」「尾平が桓騎兵に啖呵切るとこ本当に好き」と心揺さぶられるファンが絶えなかった。
■第11話「尾平と飛信隊」
【あらすじ】
桓騎(かんき)軍の非道を目の当たりにし、激しい怒りに駆られる信と羌カイ。桓騎軍のやり口を巡り、飛信隊と桓騎軍が一触即発の状況に。開戦前に行われた隊の入れ替えで桓騎軍に組み込まれた飛信隊の尾平は、この場を収める役目を任されることになるが、その懐から桓騎の手下に無理やり手渡された略奪品が。弁解もできないまま、信に飛信隊からの追放を言い渡されてしまう尾平は――。
※エイ政の「エイ」は環境依存文字
※羌カイの「カイ」は、正式にはやまいだれに鬼の字
(C)原泰久/集英社・キングダム製作委員会