4月7日に行われたシカゴ・カブス戦で、5回無失点8奪三振という好投でMLB初勝利を飾ったロサンゼルス・ドジャースの山本由伸投手。この試合では、山本の変化球にカブスの各打者が空振りする場面が目立つこととなったが、そんな山本の変化球について改めて元MLBの野球解説者・川﨑宗則氏が解説した。
3月21日に行われた韓国でのサンディエゴ・パドレス戦では、初登板ということもあってか、1回5失点というまさかの大炎上となるも、3月31日のセントルイス・カージナルス戦では勝ち負けこそつかなかったものの5回無失点、5奪三振の好投を見せた山本。そんな山本は、前出のシカゴ・カブス戦でさらなる好投を見せ、初勝利を掴み取ることとなったが、川﨑は、4月7日に『ABEMAスポーツタイム』に出演した際に、「ホント、あのカーブが効いてるんですよ。」と、現地メディアなどが“ヨーヨーカーブ”と呼ぶ山本のカーブが、やはり好投の鍵となったと指摘。
続けてその理由として川﨑氏は、「あのカーブを投げることで、何がスゴいかというと、(※腕を真上から放り出すような仕草を見せながら)ギュンって大きくカーブで来るんです。球が遅いんで。(それに対し)真っ直ぐはこうです。(※手を水平に前に出す仕草で)キュン!こうです。バッターからするとこうやって(山なりのような軌道で)来る球。次、こうやって(真っ直ぐほぼ水平に)来る球で、目線が変わるんですね。フォークとストレート、落ちる球と曲がる球って、だいたい一緒。
でもカーブは一回(打者の目線が)変わるんで、バッターからしたら1回ちょっと目線が浮くんで、(ボールを見極めようとして、自然と)顎が上るんです。すると、顎が上ったら(目線が動くので)ストライクゾーンが把握できず、真っ直ぐの球でも(打ち損じる)」と、あのカーブを投じることで、打者の目線に大きな狂いが生じ、それが結果として空振りや打ち損じに繋がっていると解説した。
(ABEMA『ABEMAスポーツタイム』)