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【映像】合計6浪の奇才が描く“病の絵”(複数カット)
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 「2つ目の大学を卒業しました!」の言葉と共に投稿された写真。

【映像】合計6浪の奇才が描く“病の絵”(複数カット)

 この男性が卒業したのは、日本最高峰の芸術大学である東京藝術大学と100年以上の歴史がある東京医科大学だ。

 「藝大在学中は、もともと興味があった精神医学や心理学などをテーマにした作品を作っていた」

 東京藝大卒業後に、東京医科大学の医学部へ進むという異色の経歴をもつ小川貴寛さん。アートのスキルと医学の知識を生かした、数々の作品をSNSで公開している。

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 「先天性胆道拡張症という指定難病候補の病気がある。自分が描いてSNSにアップしたところで指定難病になるわけではないが、辛い思いをしている患者さんの疾患が少しでも世間に知られることで、患者さんにメリットがあるのではと考えている」

 アートを入口に、病気や人間の体のことを知ってもらいたい。そんな思いで、医療系アート作品を発信してきた。

 「病気の絵を描いて発表するという行為は倫理的に問題になり得るなどリスクが高いが、自分が病気の勉強をしてそれを絵にしてそれが誰かの役に立つなら良い。病気に関連がない絵は一部売って寄付もしているが、病気の絵は一切販売していない」

 「奇才」という言葉がぴったりな小川さんの経歴と取り組みだが、どちらの大学も3浪を経ての入学。異色の経歴の裏で、数々の苦労を重ねていた。

 「僕がいた油画科は自由度の高さゆえに自分のコントロールが難しくて在学中から苦しかったが、卒業後に目指したアーティストには限界を感じ、作品もあまり作れなくなった」

 子どもの頃から絵を描くのが好きで、アーティストを志していたものの、その道を断念。方向転換をして目指したのが、医学部だった。

 「人生が予定通りいかず、結果的に珍しくなった。珍しいからこそ自分だけの社会貢献ができるのではと思い、ずっと耐えてやってきた」

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 恵まれた家庭環境ではあったと振り返るものの、数々の挫折は本当につらかったという。

 4月から、初期研修医として医師の道を歩み始めた小川さん。今は脳神経外科医を目指しているという。

 「ちゃんとした医師でありたいと思っている。その傍ら、求めていただける人がいるならアート活動も続けたい。脳神経外科医になりたいがハードらしく、アートとの両立はできるだろうか。どうなっていくのか自分でも楽しみだ」
(『ABEMAヒルズ』より)

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