これが麻雀に愛された打ち手の真価か。プロ麻雀リーグ「朝日新聞Mリーグ2023-24」セミファイナルシリーズ5月2日の第1試合。KONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗(連盟)がリーチ後に裏ドラ3枚で倍満のアガリを獲得。その華やかさにファンは大いに歓声を上げた。
東4局、1万5800点持ちでラス目に沈む伊達。トップ目はU-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)、3万3800点で逃げ切りを図る。伊達は中盤に一・四万待ちのリーチを敢行。赤とドラを1枚ずつ使った勝負手、高目タンヤオの四万をツモれば跳満だ。「伊達ちゃん!」「ありさひけ!」「つもれ!!」とファンの声援を背に14巡目、引いた牌は待望の高目、四万。これで跳満、さあトップ目へ迫ったと誰もが思ったその瞬間、伊達が申告したのはまさかの倍満だった。
リーチ・ツモ・タンヤオ・平和・赤・ドラ・裏ドラ3の1万6000点。実況の日吉辰哉(連盟)は「裏裏?裏さーん!」と絶叫、ファンは「うっひよおおおー」「ないす!!」「伊達ちゃん!!!」「つっよw」「これが雀神だぜ!」と狂喜乱舞だ。
伊達がツモればなぜか高い。まるで麻雀牌が裏ドラになりたがっているようなアガリ。このアガリで伊達は一気にトップ目へ立った。なおこの試合の結果は小林に再逆転を許し2着となったが、伊達の勝負強さ、そして麻雀に愛されている様子はファンへ十分に伝わったはずだ。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)