将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2024」のエントリーチームを決めるトーナメントの模様が5月4日に放送され、大橋貴洸七段(31)、井出隼平五段(32)、冨田誠也五段(28)がそれぞれ予選ブロックを勝ち上がり、本大会出場を決めた。一番乗りとなったのが、関東Aブロックを駆け抜けた井出五段だ。初出場を自力で決めたとあり、喜びはひとしお…かと思いきやネガティブキャラ全開!?視聴者からは「後ろ向き杉w」「違う意味でもドキドキ」と多数のコメントが寄せられていた。
【映像】トークは自虐も…井出五段が自ら出場権を勝ち取った瞬間
井出五段は2016年4月にプロデビュー。同年の加古川青流戦で初優勝を飾るなど、早々にその存在感を示してきた。四間飛車を得意とするほか、居飛車も指しこなすなどオールラウンダーとして名を馳せるほか、プライベートでは2023年9月に日本プロ麻雀協会に入会し、鈴木大介九段に続く史上2人目の将棋・麻雀のプロに。枠にとらわれない活躍ぶりで人気を博している。
今期のABEMAトーナメントでは、11人のリーダー棋士からの指名はなかったものの、自力出場を目指しエントリートーナメントへ参戦。44人が参加した厳しいブロックでは、前回優勝チームのチーム永瀬のメンバー・本田奎六段(26)ら強豪を破り、満を持して出場権を獲得してみせた。
これまでは、名解説ぶりでも多くのABEMAトーナメントファンを魅了してきた井出五段。自ら出場権を射止めたことで喜びはひとしお…かと思いきや、「これから強い人と将棋を指さないといけないと思うと先が思いやられます…」とネガティブキャラが爆発。チームメイトとなった大橋七段、冨田五段に対しても「私が来ちゃって申し訳ないですね。他の人だったらよかったものを…。チームに迷惑がかかるだろうけど、なるべく(迷惑が)かからないように頑張りたいと思います」と“井出節”を炸裂させていた。
司会の貞升南女流二段(38)からABEMAトーナメントへの意気込みを問われても、「意気込みですか!?えー…、1試合1勝が目標です…。大丈夫じゃないんですけど、(出場メンバーに)なっちゃったもんは仕方ないので、出たなりに走ろうかと思います」と何とも後ろ向きな発言。これには、ファンからも「後ろ向き杉w」「ネガティブw」「ちょww」「ネガティブで草」「井出流のやさぐれ好きだわw」「イデオン応援するよー!」「ネガティブで草」「違う意味でもドキドキ」と多くのコメントが寄せられていた。
それでも、過酷なエントリートーナメントを制した実力者であることに変わりはない。フィッシャールールへの高い適性を自らの力で証明したとあり、注目株となることは必至だ。3人がどのようなチーム力を発揮するのか。今期もファンにとっての見どころのひとつでもありそうだ。
◆ABEMAトーナメント2024 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり今回が7回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士11人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全12チームで行われる。予選リーグは3チームずつ4リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)