相手の勝負手が見えないからこそ、大胆になれることもある。プロ麻雀リーグ「朝日新聞Mリーグ2023-24」ファイナルシリーズ5月6日の第2試合。KADOKAWAサクラナイツ・渋川難波(協会)がライバルの勝負手をかわす見事なアガリ。実況者はパニック、視聴者からも数々のコメントが寄せられた。
場面は東3局、親の赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦)が好配牌。対する渋川は中が対子であるものの、リャンメンもなくやや苦しい形だ。たろうが678の三色同順を含む大物手に近づくと、解説のKONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗(連盟)は「8000オールありますよ」と熱を込める。
7巡目、たろうはカン7索待ちのタンヤオ・三色同順・赤・ドラをテンパイ。出て親満貫、ツモれば親跳満という勝負手だ。これをたろうはダマテンに構えた。一方の渋川、一気通貫のイーシャンテンからペン三万をチー。ペン七万待ちのテンパイとなった。直後、たろうが引いたのは渋川の当たり牌、七万だ。実況の日吉辰哉(連盟)は「うーわー!」と絶叫。たろうが七万を空切ってリーチ宣言とすると、渋川が一気通貫の1000点でこれをかわした。
日吉は「何これ…衝撃、ホラー映像だよ!」となおも絶叫。視聴者も「ぎゃああああ」「渋やるじゃん」「奇跡」「かわいそう」「まじかよw」「おー!」と次々にコメントを寄せた。高打点の愚形待ち、リーチかダマかは麻雀における永遠のテーマ。打ち手の思惑から、絶妙すぎるかわし手が炸裂した必見シーンだった。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)