富士スピードウェイの長い直線でホンダCIVIC TYPE R同士の激しすぎるサイドバイサイドが繰り広げられた。スーパーGT第2戦のハイライトとなった“接触ギリギリ”の壮絶な表彰台争いに、ファンも大いに熱狂した。
5月4日、史上初の「3時間レース」フォーマットのもと、富士スピードウェイで開催されたスーパーGT 第2戦決勝。GT500クラスでは、レース終盤にARTAの松下信治(#8 MUGEN CIVIC TYPE R -GT)と Astemoの太田格之進(#17 CIVIC TYPE R-GT)の白熱のバトルが幾度となく繰り広げられた。
レースは94周目、富士スピードウェイの名物で全長1475mを誇るメインストレートの直前から熱戦が展開された。
最終コーナーの立ち上がりで8号車に迫る17号車だったが、リアタイヤがスリップするアクシデントが発生。しかし、太田はなんとか姿勢を維持して8号車に食らいつく。そのまま両者同時に横一線でメインストレートへ進入すると、一歩も譲らない激闘が繰り広げられた。
この激闘について太田は「3位表彰台を懸けた戦いだったので、お互いバチバチで、接触ギリギリのやり合いでしたね」と振り返った。
また、このホンダ車両同士の壮絶な攻防戦にファンもSNSで「ホンダ同士の熱いSIDE BY SIDE」「マジで痺れた」「最高のバトルだ!」「何回もリピートしたい」と熱狂。
そこからレース最終盤まで、17号車と8号車の激戦は続き、8号車が優勢の中で進む。しかし、111周目で8号車がマシントラブルで順位争いから脱落。これにより、17号車は3位に浮上する。代わって第1戦「岡山国際サーキット」で圧倒的な走りを見せた王者au TOM'S(#36 GR Supra)からの追い上げを受けたものの、最後までこれを抑え込み、3位でフィニッシュ。17号車の太田は、チーム移籍後初めて表彰台に登った。
(ABEMA『ABEMA SUPER GT ダイジェスト』/(C)GTアソシエイション)