プロ麻雀リーグ「朝日新聞Mリーグ2023-24」ファイナルシリーズ5月9日、第2試合に出場したU-NEXT Piratesの瑞原明奈(最高位戦)が、試合出場直前にカメラに向けて、優勝を目指す戦いの重圧を、短い言葉と表情で表現する一瞬があった。
瑞原は2021-22シーズンのレギュラーシーズンでMVPを獲得。その後も個人成績では2年連続3位と、抜群の成績を収めている実力者。ところがポストシーズンに入ると成績がガラリと変わってしまい、トップはおろか連対すらできないという状況が長く続いている。自らレギュラーシーズンで稼いだポイントのアドバンテージ、さらにはチームメイトの奮闘もありセミファイナルシリーズを突破したが、2度目の優勝を目指すファイナルではさらに大きなプレッシャーを感じているようだ。
2時間20分と長くなった第1試合の最中、試合会場のフリースペースにふと姿を現すと、なんだか表情が曇りがち。カメラマンから「(出場は)2戦目ですね」と問われると「そうですね。はぁ…」と口数少な。「レギュラーシーズンと違いますよね」と再び聞かれると「うん。重い…」と、短期決戦ゆえに1試合の結果がチームに大きく影響する心境を吐露。さらに「メンツが辛い(苦笑)。考える限りの激辛メンツ」と、第2試合で戦う相手選手の顔触れにもプレッシャーを感じている様子だった。
試合中はクールながら卓を離れればお茶目な様子も見せることがある瑞原。レギュラーシーズンでは例年、無双状態と言えるほど圧倒的な成績を収めながらも、やはり優勝がかかる戦いは別格。明るい美女雀士の不安げな表情だけに、その重圧の大きさを感じさせるものだった。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)