航海は順調、船員の士気も揚々だ。プロ麻雀リーグ「朝日新聞Mリーグ2023-24」ファイナルシリーズ5月13日の第2試合はU-NEXT Pirates・鈴木優(最高位戦)がトップを獲得。第1試合で瑞原明奈(最高位戦)がポストシーズン4年ぶりとなるトップを決めており、チームはリーグ史上初2度目のVへ大きくポイントを伸ばした。
試合は起家から赤坂ドリブンズ・渡辺太(最高位戦)、KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)、鈴木優、EX風林火山・二階堂亜樹(連盟)の並びでスタート。東3局に親を迎えた鈴木優、カン7筒を引き入れて三・六万待ちのリーチとすると、これをハイテイ間際でツモ。リーチ・ツモ・タンヤオ・ドラの1万2000点を決め、トップ目堀をかわす。
東4局は堀、渡辺との3軒リーチ。U-NEXT Piratesの独走を止めたい堀、渡辺が必死にツモ山に手を伸ばすが、アガリは鈴木優だ。瑠美から打ち出された2索でロン。リーチ・ドラ2・裏ドラ2の8000点を決め、これが決勝点。南1局1本場には西・赤2・ドラ3の1万2000点(+300点)で貴重なダメ押し。+74.6の大トップを決め、第1試合でトップの瑞原明奈(最高位戦)と合わせて同日2勝を達成した。
インタビューでは「ファイナルに入って4着3着で、大事なところで結果が出ていないのが不甲斐ないというか、少し責任を感じていた。1戦目の瑞原さんも同じように苦しんでいましたが、価値のある大きなトップを取ってくれて、僕も火が付いたというか『やってやるぞ』という気持ちになれました」。
まだ試合は6試合も残っている。勝負を知り尽くした“戦闘民族”鈴木優に浮かれた様子は一切ない。「麻雀は怖いゲーム、最後の1牌まで気を抜けない。前節よりも(優勝の)可能性が上がっているのは間違いないが、優勝のために選択も変わってきますし、ゴールテープを切るまでは集中を切らさないように」と気持ちを引き締めた。「チームメイト4人と優勝を喜びたい」と語るその目には光るものも浮かんでいた。
ゴールを待ちきれないファンからは「このまま走り切ってくれパイレーツ」「UKシャーレ掲げてくれい!!」「全員で勝ってるのが最高だよ」「頑張れパイレーツ!」と熱い声援が送られた。今シリーズ、結果が出ていなかった瑞原と共に鈴木優が完全復調。微減していたポイントもグンと増え、今後は条件戦の様相がさらに色濃くなりそうだ。
【第2試合結果】
1着 U-NEXT Pirates・鈴木優(最高位戦)5万4600点/+74.6
2着 赤坂ドリブンズ・渡辺太(最高位戦)4万7800点/+27.8
3着 KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)4200点/▲35.8
4着 EX風林火山・二階堂瑠美(連盟)-6600点/▲66.6
【5月13日終了時点での成績】
1位 U-NEXT Pirates +395.2(10/16)
2位 EX風林火山 +98.5(10/16)
3位 KADOKAWAサクラナイツ +73.4(10/16)
4位 赤坂ドリブンズ +25.9(10/16)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)