将棋の伊藤園お~いお茶杯第65期王位戦挑戦者決定リーグは5月14日、紅組5回戦で斎藤慎太郎八段(31)と藤本渚五段(18)が対局中だ。これまでにリーグ戦を3勝1敗で駆け抜けた両者は同星で前期挑戦者の佐々木大地七段(28)と並んでおり、赤組優勝を飾るのは誰になるのか、大きな注目を集めている。
斎藤八段は、2012年4月に四段昇段。竜王戦1組(1組:3期)で順位戦A級(A級:4期)。2018年度の第66期王座戦で初タイトルを獲得した。以降、名人戦2期連続挑戦などタイトル戦登場は5回。王位戦は挑戦経験がなく、今期は2度目の王位リーグ参加となった。若手強豪を破り、初の組優勝から挑戦権獲得を狙いたい。
藤本五段は、2022年10月に四段昇段。竜王戦6組、順位戦はC級2組。2023年には若手棋戦の加古川青流戦で初優勝を飾るなど、各棋戦で活躍。将棋大賞の新人賞、最多勝利賞をダブル受賞した。王位戦は今期は初参戦ながら予選を駆け上がり、ベテラン強豪ひしめく王位リーグでもトップ棋士たちから白星を集めた。勢いそのままに藤井聡太王位(竜王、名人、叡王、王座、棋王、王将、棋聖、21)への挑戦権を手にすることができるか、大きな期待が寄せられている。
紅組は3勝1敗の斎藤八段、藤本五段、前期挑戦者の佐々木七段が並んでおり、直接対決の斎藤―藤本戦の勝者はプレーオフ以上が決定する。佐々木七段は佐藤天彦九段(36)と対戦しており、勝って2期連続の挑戦権獲得へ前進したいところだ。
斎藤八段と藤本五段は、本局が初手合い。先後はあらかじめ決められており、先手は藤本五段。戦型は、藤本五段得意の雁木の出だしとなった。本局の持ち時間は各4時間。
【昼食の注文】
斎藤慎太郎八段 開花丼、お吸い物
藤本渚五段 とりなんばうどん(大盛り)
【昼食休憩時の残り持ち時間】
▲藤本渚五段 3時間29分(消費31分)
△斎藤慎太郎八段 3時間2分(消費58分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)