将棋の伊藤園お~いお茶杯第65期王位戦挑戦者決定リーグ5回戦が5月14日に行われ、斎藤慎太郎八段(31)が藤本渚五段(18)に勝利し紅組優勝を決めた。次戦では、白組を制した渡辺明九段(40)と七番勝負進出をかけて挑戦者決定戦を戦う。
紅組は斎藤八段が4勝1敗の成績でリーグ優勝を決めた。最終5回戦では、新鋭・藤本五段と初対戦。先手・藤本五段の得意の雁木に対して、斎藤八段は矢倉を志向した。後手が積極的に桂馬を跳ねたところで藤本五段が仕掛けて開戦。一気に激しい戦いへと展開した。その後、藤本五段は飛車を成って攻めの形を作ったが、斎藤八段は終始冷静に対応。香車を使った反撃からペースを掴むと、最後は華麗な寄せを決め押し切ってみせた。
この結果、斎藤八段は挑戦者決定戦へ進出。自身初となる王位挑戦を目指し、紅組覇者の渡辺九段と対戦する。
現在のタイトルホルダーは藤井聡太王位(竜王、名人、叡王、王座、棋王、王将、棋聖、21)。七番勝負は7月6日、愛知県名古屋市の「徳川園」で開幕する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)