<大相撲五月場所>◇九日目◇20日◇東京・両国国技館
序二段三十二枚目・大志松(阿武松)と序二段七枚目・雷道(雷)の取組直前、大志松が四股を踏んだ際に転んでしまう思わぬハプニングが発生した。目の前で見ていた土俵下の審判はその瞬間驚いたように厳しい表情を浮かべ、何やら声をかけるとファンからも「四股でコケる足腰では…」と困惑の声が上がった。
土俵に上がった直後に思わぬ事態が起きた。一礼して四股の動作に入った大志松は、右足を上げて四股を踏もうとしたところ、次の瞬間、バランスを崩してガクッと前のめりに手をついてしまった。土俵下で審判を務めていた元関脇・土佐ノ海の立川親方は「おっ」というように驚いた養生を浮かべると、一転して厳しい表情に。何か言葉をかけると、大志松は申し訳なさそうに頷いた。
その後の取組では、立ち合い大志松が手を出して攻めるも、雷道が素早く中に入って応戦。そのまま雷道がまわしをがっしり掴むと、筋骨隆々な肉体で豪快な下手投げを決めた。身長176.6センチ・体重160.6キロの巨漢・大志松を見事に転がした雷道は無傷の5連勝。一方、四股のハプニングと同じように前のめりに倒れて手をついてしまった大志松は1敗目を喫した。
対戦相手の雷道が高々と脚を上げる綺麗な四股を披露していたことも相まってか、大志松が四股を踏み損ねて倒れると、視聴者からは「四股でこけるなよ」「四股でコケる足腰では…」と困惑の声が続出。また、見事に体格差を制して5連勝を遂げた雷道の活躍に「雷道すごいぞ」「明らかに強くなってきてる」「優勝しそうやん」と期待の声も相次いだ。
思わぬハプニングに見舞われた大志松だが、今日の取組を終えて4勝1敗と勝ち越しており、好調であることに変わりはない。直近5場所では勝ち越しと負け越しを交互に繰り返しているだけに、あと2番も勝ち切って、文句なしの2場所ぶりの勝ち越しを決めたいところだ。(ABEMA/大相撲チャンネル)