声を合わせる仲の良さそうな男女がハンマーで破壊したのは「結婚指輪」だ。
これは「離婚式」の一幕。この離婚式が現在、参列者の戸惑いと共にSNS上で話題となっている。
「参列者は別々の道を歩む二人を祝福すればいいの?」「どんな気持ちで参列するイベントなんだ」(共にXより)
15年で800組以上の離婚式を手がけたプランナーの寺井広樹氏は、「友人たちの前で再出発を誓い合う前向きな式」と説明する。離婚式は周囲による気遣い・配慮を軽減し、けじめをつけたい、または離婚を公表したいなどの考えから催されるという。
離婚式の基本的な流れはまず司会者が2人が離婚に至った経緯を参列者に説明。その後、離婚経験者の友人が代表挨拶を行い、「最後の共同作業」として結婚指輪をハンマーで叩き割るのだ。特に子どもがいる場合は、2人が別れた後も力を合わせて子どもを育てることを誓う場面もある。
式にはマナーが存在する。例えば、「引き出物」には、お箸など綺麗に二つに割れるものが良いとされる。また、離婚する夫が投げるブーケは縁起が悪いと避けずに受け取ること。「ご祝儀」ならぬ「ご終儀」も存在し、その相場は会食費込みで3000円から5000円だ。時には「ご祝儀返せ」と言う人もいるが、これはマナー違反とされている。二人の門出をお祝いする形で見送ることが求められている。
基本的に「前向きな再出発」のために開かれる離婚式だが、プランナーの寺井氏も驚くような式も存在する。例えば、離婚する夫が新しいパートナー、つまり浮気相手を連れてきて、「これから彼女と一緒に人生を歩んでいく」と公言する場面もあった。こうしたケースでは会場がピリッとした空気になることもある。
この会社で「離婚式」を挙げる年齢層には変化があり、以前は30代前半などの若いカップルが中心だったが、最近では45歳以上が増えている。また、コロナ禍で一時は減少したが、昨年には約40組が離婚式を行った。
最近では、結婚式場から「うちで離婚式をやらないか」という問い合わせが増えており、安く式場を貸してもらえるケースも増えている。さらに、海外在住の日本人からオンラインでの離婚式の問い合わせもあり、今後はグローバルに展開する可能性も見据えている。
(『ABEMAヒルズ』より)
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