【MLB】パイレーツ 1−0 ドジャース(6月4日・日本時間5日/ピッツバーグ)
ドジャースの大谷翔平投手が「2番・DH」で先発出場した試合で、157キロの豪速球がベッツ内野手の頭部付近を襲い、間一髪で直撃を回避。球場がどよめくひと幕があった。
問題のシーンが起きたのは3回表。先頭打者として第2打席に立ったベッツへ投じられた初球だった。パイレーツの先発、ルーキー右腕のジョーンズが投じた97.4マイル(156.8キロ)のフォーシームがストライクゾーンから大きく外れ、ベッツの頭部付近へ。
しかし、ベッツは上半身を捻って時計回りに一回転する瞬時の反応を見せて間一髪、投球の直撃を回避。場内からは大きなどよめきが起き、バックネット裏の観客も思わず口を大きく開いて驚く様子が見られた。
ベッツは避けた反動でそのまま三塁側ダグアウトまで後ろ向きにステップしつつ、ひと呼吸置いてピッチャーに一瞬視線を向けたが、何事もなかったかのように再びバッターボックスへ。ルーキーのジョーンズは「しまった」というような素振りで二塁方向を向き、キャッチャーも捕球し損ねる失投だったが、リプレイで見ると、内角球へ踏み込んだタイミングで頭部付近を襲ったボールだっただけに、ベッツの反射神経の高さが際立った。
結局、ベッツはこの打席で計10球粘った末、ウェイティングサークルで一部始終を見守った大谷に繋いで出塁した。大谷は併殺に倒れて得点には繋がらなかったが、ベッツの気迫と身体能力が光ったシーンだった。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)





