将棋の順位戦A級・開幕戦が6月14日に行われ、佐藤天彦九段(36)と永瀬拓矢九段(31)が現在対局中だ。藤井聡太名人(竜王、王位、叡王、王座、棋王、王将、棋聖、21)への挑戦権をかけ、約半年間の長きに渡って争われるリーグ戦。初戦を制し、好発進するのはどちらか。本局の先手番は永瀬九段。注目の戦型は「角交換振り飛車」となった。
佐藤九段は、2006年10月に四段昇段。竜王戦2組(1組:9期)、順位戦A級(A級以上:9期)。タイトルは3期で、棋戦優勝は4回。その立ち居振る舞いなどから「貴族」の愛称でファンに親しまれ、将棋についてクラシック音楽との共通点を出しながら説明することも多い。将棋においても、プロ入りから名人獲得まで居飛車党として活躍しながら、前期から本格的に振り飛車党へとモデルチェンジを遂げた。昨期のA級順位戦は4勝5敗の成績で終え、今期は6位からのスタートとなった。
永瀬九段は、2009年10月に四段昇段。竜王戦1組(1組:7期)、順位戦A級(A級:3期)。タイトルは叡王1期、王座4期の通算5期。棋戦優勝は3回。将棋界でも屈指と言われる豊富な研究量を誇り、対局でも「負けない将棋」に徹し千日手や持将棋もいとわない。前期のA級は黒星発進だったものの、以降の追い上げで6勝3敗に。今期は2位の好位置で開幕戦を迎えた。
両者の過去の公式戦対戦は全13局で、永瀬九段の8勝5敗。現在、永瀬九段が4連勝中だ。本局は、後手の佐藤九段が四間飛車に構えたのち角交換する作戦に出た。注目のリーグ初戦を白星で飾るのはどちらか。今後の戦いから目が離せない。
持ち時間は各6時間。
【昼食メニュー】
佐藤天彦九段 豚しゃぶ(梅しそ)弁当
永瀬拓矢九段 キーマカレー、パッションフルーツラッシー
【昼食休憩時の残り持ち時間】
▲永瀬拓矢九段 4時間58分(消費1時間2分)
△佐藤天彦九段 5時間18分(消費42分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)