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 アニメ『ささやくように恋を歌う』泉志帆(歌)役・水上スイオフィシャルインタビューが公開された。

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 アニメ『ささやくように恋を唄う』は、高校に入学した木野ひまり(CV:嶋野花)が、バンドでギターボーカルを務めていた朝凪依(CV:瀬戸麻沙美)に“ひとめぼれ”したことから始まるガールズバンドラブストーリー。原作は「コミック百合姫」(一迅社刊)連載の竹嶋えく氏による同名マンガで、2020年度「百合漫画大賞」第1位に輝いている。

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――水上さんは、本作に参加されたきっかけが「アニメ音楽のこと!マッチング・オーディション2021」だそうですね。音楽活動自体はその前からされていたと伺いました。

水上スイ(以下、水上): はい、幼い頃に合唱団に入ったことがきっかけで音楽が大好きになり、中学・高校では音楽部に入部し、高校生になってからは歌い手として「歌ってみた」の活動もしていました。アニメソングとVOCALOIDが好きで、そこから歌い手文化を知ったのがきっかけです。

 高校2年生のときには「水も雨いも。」というユニットを組んでオリジナル曲をYouTubeに投稿していました。そこから家族に短期留学で音楽を学べると教えてもらい、バークリー音楽大学に短期留学して音楽を学びました。

――本格的に音楽を勉強されているんですね。

水上:今も音楽大学に通っています。そんな中、偶然「マッチング・オーディション」のことを知り、大好きなsajou no hanaのsanaさんと渡辺翔さんが審査員をされると聞いて、自分の歌を聴いていただけるなら…という思いで応募しました。

――バークリー音楽大学に短期留学され、音大にも通われているということは、将来的には音楽でやっていこうと考えて?

水上:そうですね。子どもの頃から歌うのが大好きだったので、ずっと夢でした。

――ちなみにアニメやアニソンでは、どんな作品、曲が好きなんですか?

水上:ずっと好きなのは『美少女戦士セーラームーン』や『カードキャプターさくら』、あとは少年漫画原作です。衝撃を受けたという意味では、rionosさんが歌っていた『クジラの子らは砂上に歌う』のEDテーマ「ハシタイロ」です。『クジラの子らは砂上に歌う』はその雰囲気に惹かれて一気見したくらい大好きで、特にEDテーマに惹かれ、すぐにアーティストさんを調べてシングルを買いました。rionosさんの曲は、『さよならの朝に約束の花をかざろう』の主題歌「ウィアートル」も好きです。

――水上さんのバッグに月野うさぎの大きなぬいぐるみがついているのが気になっていました(笑)。『美少女戦士セーラームーン』も『カードキャプターさくら』もずっと人気の作品で新作も作られていますが、水上さんの世代とは少しずれますよね。

水上:そうなんです。でも、すごく好きな作品で。ぬいぐるみはユニバーサル・スタジオ・ジャパンで買ったものです。

――では、オーディションからどのような経緯でデビューが決まったのでしょうか?

水上:オーディションの二次審査あとに、課題曲を3曲ぐらい歌う審査があり、そこで『ささ恋』の志帆ちゃんの歌唱担当に決まりました。

――『ささ恋』という作品にはどんな印象をお持ちになりましたか?

水上:女の子同士の恋愛作品を読むのは今回が初めてで、まっすぐで甘酸っぱい純愛に胸が締め付けられました。キャラクター一人一人が個性豊かなところも好きです。特に制服の着こなしがそれぞれ違うところがいいなと思いました。

――本作でデビューが決まったときの心境はいかがでしたか?

水上:本当に嬉しかったです! 作品を読ませていただいたときに一番かわいいなと思ったのが志帆ちゃんだったんです。志帆ちゃんの歌唱担当としてデビューできるなんて、なんて幸せ者なんだと思いました。

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――志帆のどんなところがかわいいと思ったのでしょうか?

水上:最初は見た目に惹かれました。つり目がちのキャラクターが好きなので、志帆ちゃんの瞳がいいなと思ったのと、あとはカラーリングと着こなしですね。他のキャラクターに比べてフリルが多めの服を着ることが多いんです。そこがかわいいなと思います。

――そんな志帆に似ているなと感じるところはありますか?

水上:繊細かつプライドが高くて、すぐ空回りしちゃうところと、音楽に対する情熱も近いものがあります。

――水上さんも空回りするようなことがあるんですか?

水上:あります! なかなか他人との距離感が掴めないせいで、大学に友達がいません(笑)。自分の気持ちを素直に伝えるのって難しいなといつも感じています…。

――そうなんですね。そういう意味では、ひまりがとても眩しく見えるんじゃないですか?

水上:もう眩しすぎます! 毎回、明るくていい子だなとひしひしと感じますし、志帆ちゃんもひまちゃんに救われている部分があると思うので、現実にいたら私も友達になってほしいです。

――ちなみに、「志帆とはここが違う」という部分はありますか?

水上:しっかり者でリーダーシップがあるところ、でしょうか…。私はあまりないので。

――例えば、部活で部長をやるようなタイプではない?

水上:高校の音楽部では部長をやっていました。でも、何も仕事をしていなかったような…(笑)。なんとなく部長にさせられた感じです。

――でも、そうやって「部長にさせられた」ということは人望があったからなんじゃないですか?

水上:そうなんですかね? そうだったら嬉しいです!

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――では、志帆の歌唱に関しても伺っていけたらと思います。第7話で初披露となった「メリトクラシー」を最初に聴いたときの印象はいかがでしたか?

水上:まさに「これぞローレライ!」というハードでかっこいい曲だったので、「さすが渡辺翔さん!」と興奮しました。素敵な曲を作っていただけたのが嬉しかったですし、この曲を歌わせていただけることに感動しました。

――SSGIRLSの曲とはまたテイストが違うのも面白いですよね。

水上:そうなんです。アニメをご覧になっている方も、楽しみが2倍になったのではないかなと思います。

――レコーディングでは、どんなことを意識されましたか?

水上:先ほどお話ししたプライドの高さが前面に出るように、力強く、かつ相手を見下すような表現をするようにしています。ただ、歌詞にはかわいらしい部分も出てくるので、少しだけ志帆ちゃんのかわいらしさが見え隠れするようにしました。

――「見下すような表現」というのは、どういう歌い方になるのでしょう?

水上:「メリトクラシー」の場合は基本的には地声をメインにして、厚めの音で威圧感が出るような歌い方を意識しました。

――感情がこもったドラマチックな歌声だなと感じました。

水上:ありがとうございます。歌詞が志帆ちゃんの心情にかなり寄せた内容になっているので、フレーズのニュアンスも大事にしたんです。例えば、「許せない」とか「しらけちゃうわ」というフレーズが出てきたら、本当にそういう気持ちを込めるようにしました。「許せない」はかなり声の震え、揺れも意識しています。「しらけちゃうわ」の部分は渡辺さんと何度もテイクを重ねて、そこから一番いいテイクを選んでいただきました。

――渡辺さんがレコーディングに立ち会ってくれたんですね。

水上:そうなんです。渡辺さんのディレクションのおかげで、細かいニュアンスをフレーズごとにしっかり落とし込むことができました。

――緊張はしませんでしたか?

水上:ど緊張でした! 「憧れの人がいる~!」って、ずっとガチガチで…。

――そうだったんですね。最初は緊張していても、実際に歌ってみるとリラックスできたみたいなこともあると思いますが…。

水上:終始、ど緊張のままでしたね。よく人にも言われるのですが、人見知りというか「場所見知り」をしてしまうんです。ただ、精一杯歌うことはできたので、自分なりに手応えは感じました。

――第7話ではローレライの演奏シーンがありました。画面からご自身の歌が聞こえてきたときはいかがでしたか?

水上:もう「来た~!」という感じで(笑)、温めてきたものをやっと皆さんにお届けすることができたとずっと興奮していました。かっこいいアニメーションに自分の歌が重なっているのが本当に嬉しかったです。

――「メリトクラシー」は、「Anime Japan 2023」でも披露されていました。あのライブはいかがでしたか?

水上:学校以外、人前で歌った経験がなかったので、ずっと緊張していました。でも、歌い始めるとすごく楽しくなって、緊張を忘れてしまうくらい歌に夢中になっていました。また皆さんの前で歌いたいとずっと思っていたので、7月13日のライブ(TVアニメ「ささやくように恋を唄う」SSGIRLS/ローレライFIRST LIVE)も楽しみです。

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――ちなみに、ローレライの他のメンバー・百々花と始についてはどんな印象をお持ちですか?

水上:私、上田麗奈さんの大ファンで、百々花さんが初めて登場したときは「うわー!」って家で叫んでしまいました(笑)。おっとりした印象なのにかっこいいベースを弾ける、あのギャップが大好きです。始さんはかっこよくてクールなイメージがあったのですが、しっかりまわりを見ているところもいいなと思うようになりました。ローレライの三人もそれぞれが複雑な事情を抱えているので、その過去や関係性が描かれるのを楽しみにしていただきたいです。

――では、「ささ恋インタビュー」恒例の「高校時代によく聴いていた音楽」を教えていただけますか?

水上:高校時代はVOCALOIDとアニソンばかり聴いていました。特に好きなのがOrangestarさんと、n-bunaさん。あとは、sajou no hana、女王蜂、キタニタツヤさんもずっと聴いています。子どもの頃から好きなのは、久石譲さん。特に『千と千尋の神隠し』の「いのちの名前」が好きで、最近は『ハウルの動く城』にハマり、今日はハウルの指輪をしてきました。

――最近、何か“ひとめぼれ”した人やものはありますか?

水上:今日、UFOキャッチャーで見つけた『ちいかわ』のうさぎのポーチです。母がうさぎ好きなので、母にプレゼントします。私はちいかわが好きなのですが、最近うさぎも好きになってきました。

 もう一つは、世田谷文学館で開催中の「伊藤潤二展 誘惑」で買った『富江』のバスタオルです。富江に憧れて「富江メイク」をしていたことがあるくらい好きなんです! グッズを全部買い占めたいくらいの気持ちでしたが、さすがにそれは無理でした。

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――ありがとうございます。最後に、第10話以降の見どころや水上さんが期待しているポイントを教えていただけますでしょうか。

水上:これから志帆ちゃんのいろいろな表情が見られると思うので、もっと志帆ちゃんのことを好きになってもらえることを期待しています。ローレライとSSGIRLSの対決にも注目してください。

(C)竹嶋えく・一迅社/ささやくように恋を唄う製作委員会

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