6月25日に京セラドーム大阪で行われたオリックス・バファローズ対福岡ソフトバンクホークスの一戦で、ソフトバンク・今宮健太による平凡な送りバントが、オリックスの守備の乱れにより、“2ラン状態”となってしまったひとコマが野球ファンの間で話題となっている。
1-0、ソフトバンクが1点リードで迎えた6回表・ソフトバンクの攻撃、無死一塁の場面で打席に立った2番・今宮健太は、オリックス先発・曽谷龍平が投じた初球、送りバントの構えから、外角高めに投じられたボール球のストレートをキッチリと転がすことに。一塁走者が俊足の周東佑京ということもあり、曽谷は素早く拾い上げたものの二塁を諦めて、一塁へと送球。しかしこれがまさかの悪送球となり、ファーストのベースカバーに入ったセカンド西野真弘がジャンピングキャッチを試みるも捕球できず、ライト線へと転がることとなった。通常ならばファーストの後方でバックアップに入るライトが、素早くボールを抑えることで、必要以上に傷口を広げないように対応するところだが、この時、バックアップに入ったライトの森友哉は、予想外の軌道で悪送球が来たせいなのか、逆を突かれる形で捕球し損ねることに。抜かれた森は懸命にボールを追いかけるも、万事休す。ボールがライトフェンス際に向って転々とする間に、まず一塁走者の周東がホームイン。“転がした”打者走者の今宮も一気に生還し、ソフトバンクは相手のミスに付け入る形で、2点を奪うこととなった。
ただの平凡な送りバントであったはずの一打が、まさかの“2ランホームラン状態”となってしまったこの場面について野球解説者の五十嵐亮太氏は、6月28日放送の『バズ!パ・リーグ』(ABEMA)で「カバーに行っているんですよ、森選手は。ただ今後何が大事かというとカバーのポジショニングですよね。ある程度幅広い、どっちでも対応できるところでカバーしなければならないんですけれど、そこら辺を少し誤ったのかなという風に思いますね」と助言しつつプレーを分析する形でコメント。
またネット上の野球ファンからは「何がおもろいって変則的なバントとかじゃなくて、普通に完璧なバントだったことなんよなw」「フェンス直撃なのも芸術点高い」「まるでライトに痛烈な打球が飛んだかのような森の横っ飛び」「周東が終始『え?』って顔しながら回ってくるの草」「登場人物全員 困惑してて草」といった様々な反響が寄せられている。
(ABEMA『バズ!パ・リーグ』)