【MLB】カブス 5-3 ブリュワーズ(6月29日・日本時間30日/ミルウォーキー)
カブスの鈴木誠也外野手が、勝利の執念を感じさせるブチギレ、そして冷静さをみせた。空振り三振に倒れた直後、自身への不甲斐なさからバットを叩きつける一幕があった。
2-0とカブスが2点リードで迎えた3回表、2死無走者の場面で鈴木は見送ればボールになる高めのスライダーに反応。しかしバットは空を切り空振り三振に倒れた。その直後、バッターボックスからベンチへと下がる際に悔しさからかバットを叩きつけた。見逃し三振ではなく、空振り三振ということもあり、これは自分自身の不甲斐なさに対する苛立ちだろう。横顔は殺気立っているようにも見える。
このように鈴木がグラウンド上で感情を表すことは珍しくない。6月1日(日本時間6月2日)のレッズ戦で、満塁ホームランを放った直後にバットを叩きつけて喜びを表現したことも記憶に新しい。
また広島でプレーしていた時にも、三振後のバットを叩きつけるなど悔しさを滲ませるシーンは度々見られた。多くの感情表現はどれもこれも勝利に対する執念が源だろう。同じく広島時代に日本シリーズで敗れた直後に、打撃練習を行っていたエピソードからもそれは窺い知れる。
この試合で鈴木のバットから快音は響かなかった。しかし3-3の同点で迎えた8回表、先頭打者として打席に入った際には別の形で執念を見せている。この打席で鈴木はカウント1ボール2ストライクと3球で追い込まれるも、アウトローの際どい球を3球連続で見送ることでフォアボールをもぎ取りチャンスメイク。続くハップにホームランが飛び出し、勝ち越しのホームを踏んだ。
2打席目の空振り三振でブチギレても勝利への執念が源にあるからなのか、冷静さは失っていなかった。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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