将棋の藤井聡太王位(竜王、名人、王座、棋王、王将、棋聖、21)に渡辺明九段(40)が挑戦する伊藤園お〜いお茶杯王位戦七番勝負第1局が7月6日、愛知県名古屋市の「徳川園」で対局中だ。本七番勝負では、おやつの提供場所が「控室」と「盤前」と対局者が選べるようになった。ABEMAの中継に出演した杉本昌隆八段(55)は、愛弟子の「控室」選択に対して持論を述べ、理解を示していた。
“真夏の七番勝負”として親しまれている王位戦七番勝負。今期の開幕局は、愛知県名古屋市の「徳川園」を舞台に争われている。対局者に提供されるおやつは一般募集を行い、書類審査や一般投票、審査員の実食により全8品が選出された。
両者が何を注文するかはもちろん、本七番勝負ではおやつを盤前に提供することを解禁。コロナ禍では感染蔓延防止対策の一環として、飲み物を除く固形物の提供は控室とされていたが、今期の王位戦では渡辺九段の提案によりルールが改訂され、おやつの提供場所を「控室」、「盤前」と選択ができるようになった。
その結果、藤井王位は「控室」、渡辺九段は「盤前」とそれぞれ希望の場所におやつが出されている。盤前で渡辺九段がおやつを頬張る様子が映像で映し出されると、ファンは興味津々。ABEMAの視聴者からは「懐かしいモグモグタイム」「豪快で素敵」などのコメントが寄せられていた。
中継には、現地で関連イベントを担当する杉本八段が出演。おやつの話題に触れると、愛弟子の藤井王位の“選択”について「藤井王位は注目度がすごいので、一口で食べるとか二口で食べるとか、すごい注目されると思うんですよね。だから別室を選んだというのも『なるほどな』と思いました」とコメントした。
藤井王位がタイトル戦に出場するようになった2020年以降は別室でのおやつ提供が慣例化されていたとあり、ファンの思いも様々。「なるほどー」「人に見られたくないよね」「でも見たいよねえ」「見られるのは緊張するかも」などの声が上がっていた。
さらに、杉本八段が選べるとしたら?と問われると、「私自身は将棋で時間を使うタイプなので、一秒も無駄にしたくないということで“渡辺流”を選ぶと思います」と盤前でのおやつタイムを選択すると語った。
(ABEMA/将棋チャンネルより)