将棋の藤井聡太王位(竜王、名人、王座、棋王、王将、棋聖、21)に渡辺明九段(40)が挑戦する伊藤園お〜いお茶杯王位戦七番勝負は7月6日、愛知県名古屋市の「徳川園」で第1局1日目の対局を行い、藤井王位が45手目を封じて指し掛けとした。あす7日午前9時頃に封じ手を開封し、対局が再開される。
藤井王位の防衛5連覇と「永世王位」資格獲得か、渡辺九段のタイトル奪取か。両者にとって6度目のタイトル戦が愛知県名古屋市の「徳川園」を舞台に開幕した。後手番となった渡辺九段は、雁木模様の出だしから高美濃囲いを選択。藤井王位も左美濃に組むと、相居飛車の力戦調の将棋へと展開した。
持ち時間は各8時間の2日制とあり、初日は両者ともに持ち時間をたっぷりと投入して互いの構想を探り合った進行に。繊細な駆け引きを経て後手は右玉となったが、藤井王位はどのように仕掛けていくのか、本格的な戦いは2日目に持ち越されることとなった。
午後6時、立会人の藤井猛九段(53)が封じ手の定刻を迎えたことを告げると、手番の藤井王位は約1分間の少考の後、封じる意思を示して指し掛けとした。封じ手時点では形勢に大きな差はなく、ABEMAの「SHOGI AI」はほぼ互角を表示。1日目は張り詰めたように静かで長い序盤戦となったが、2日目は難解な中盤戦から激しい戦いへ発展することが見込まれている。
第1局2日目は、7日午前9時頃に再開予定。開幕戦で白星を飾るのは絶対王者の藤井王位か、挑戦者の渡辺九段か。2日目の対局からも目が離せない。
【封じ手時点での残り持ち時間】
藤井聡太王位 4時間16分(消費3時間44分)
渡辺明九段 4時間9分(消費3時間51分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)