将棋の伊藤園お〜いお茶杯王位戦七番勝負第1局は7月7日、藤井聡太王位(竜王、名人、王座、棋王、王将、棋聖、21)が前日に封じた45手目が開封され、午前9時すぎに挑戦者の渡辺明九段(40)の手番で再開された。
藤井王位の防衛5連覇と「永世王位」資格獲得か、渡辺九段のタイトル奪取か。両者にとって6度目のタイトル戦が6日、愛知県名古屋市の「徳川園」を舞台に開幕した。注目の第1局は、振り駒で藤井王位の先手番に決定。後手の渡辺九段が雁木模様の出だしを選び、相居飛車の力戦調の将棋へと展開した。
対局1日目は、互いの構想を探り合うように持ち時間をたっぷり投入し、じっくりとした進行に。繊細な駆け引きを経て渡辺九段は右玉となったが、藤井王位はどのように仕掛けていくのか、本格的な戦いは2日目に持ち越されることとなった。
藤井王位は本七番勝負を制した場合、防衛5連覇となり永世王位の資格を獲得することになる。これまでの永世王位は大山康晴十五世名人と中原誠十六世名人のほか、資格保持者は羽生善治九段の全3名。藤井王位が自身2つ目となる永世称号を獲得することができるのか、期待が高まっている。
一方、渡辺九段はこれまでに藤井王位と5期のタイトル戦を戦ってきたが、いずれも敗退を喫しており本七番勝負は雪辱を期す戦いとなる。
注目の開幕戦を制するのはどちらか。対局2日目の進行から目が離せない。持ち時間は各8時間。
(ABEMA/将棋チャンネルより)