ワールドシリーズオブポーカーという世界最大級のポーカー大会の女性限定種目で優勝したポーカープレーヤーの岡本詩菜さんにポーカーの魅力を聞いた。
戦略と心理戦が勝負の鍵を握ると言われるポーカー。勝利の鍵は「ゲーム理論」という「数学」が握っているという。
「ポーカーでは、手札やボード(場)にあるカードからゲーム理論における“正解のアクション”が決まっている。ただし、相手が正解からずれたアクションをとった際には、リーク(弱点)を突くために自分も正解からずらしたアクションをとって搾取(利益を獲得)することが必要になる」(岡本さん、以下同)
京都大学工学部建築学科を卒業し、外資系の銀行に勤めたあとポーカーの道に進んだ岡本さん。運の要素が大きいポーカーの中で少しでも勝利に近づくため、ゲーム理論を駆使しつつ、相手の行動も分析し試合に臨んでいる。
「一回一回だと運の要素が大きいが、何百回、何千回と数をこなせばこなすほど、勉強した人は高い期待値・勝率を出せるようになってくる」
驚くべきことにポーカー歴はわずか4年半。世界最大級の大会で優勝した時はどんな感情だったのだろうか?
「4日間、毎日約12時間の勝負で疲れていて、特に最終日は周囲からの視線も多く、プレッシャーもあった。これらから解放された安堵がすごく大きかった」
喜びよりも、終わった安心感が大きかったようだ。そんな夢のあるポーカーの魅力とは何なのだろうか?
「運とスキルのバランスが絶妙なところがすごく好きだ。いくら勉強しても、運によって結果が左右されてしまうところが飽きないポイントだ。また、体格が大きい男性ともバチバチ戦うという日常にはない状況、そしてブラフ(カマをかけている)やバリュー(多くのチップを賭けている時)をしているときにも非日常感を覚えてドキドキする」
ポーカーの魅力にどっぷりとハマっている岡本さん。その沼からは抜け出せないようだ。
「ポーカーは4日座ってプレイするなど、体力もいる競技。その体力が続く限り、ずっと続けていきたい」
山田進太郎D&I財団 COOの石倉秀明氏は「僕の周囲の経営者やエンジニアなど、理系色の濃い方が趣味としてポーカーを始める人が増えている」とした上でポーカーの魅了を分析した。
「ポーカーにはもちろん確率や理論など高度で知的な部分があるが、一方で人には確率の通りに動かない、動けないところがある。その両方があるからこそ、面白いのだろう」
(『ABEMAヒルズ』より)
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