【写真・画像】8歳の時に亡くなった母をAIで“再生” 「痛みに耐えてばかりだったが、元気な姿に救われた」 1枚目
【映像】AIで蘇った母 柔和な笑顔で微笑む(七五三の家族写真も)
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 視線を動かしながら微笑む女性。Xで800万回以上再生された動画だが、どことなく違和感がある。

【映像】AIで蘇った母 柔和な笑顔で微笑む(七五三の家族写真も)

 「私の七五三の時に母と撮った写真をAIで加工して、母が動くような、笑顔で笑いかけてくれてるような写真を投稿した」(たまこさん、以下同)

 動画を投稿したたまこさんが使用したのは、写真に動きをつけるAIアプリ。誰もが簡単に試すことができ、SNS上でもよく見かけるようになった写真の動画化だが、この投稿に込められたたまこさんのお母さんへの思いが、多くの人の心を打った。

【写真・画像】8歳の時に亡くなった母をAIで“再生” 「痛みに耐えてばかりだったが、元気な姿に救われた」 2枚目
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 「最初に見た時はもう言葉にならなかった。元気だったらこんな顔をして話しかけてくれたんだろうなという気持ちになって、とても救われたというか、温かい気持ちになったのが最初の感想だ」

 この写真が撮影された翌年、たまこさんのお母さんは、胃がんで亡くなった。当時小学2年生だったたまこさんに残っている記憶の多くは、闘病中の姿だったという。

 「私の中の母は病院のベッドにいたり、痛みで苦しんでいた。そして、深く記憶に刻まれているのは、泣きながら帰ってきて、『再発しちゃった。またママ入院になっちゃう』と私に告げた姿だ。笑顔や元気な姿より悲しんでいたり、痛みに耐えている姿の方が多い」

 手元に残った写真から当時の笑顔をよりリアルに蘇らせることができる手法だが、亡くなった人の姿にAIで手を加えることにはこれまでも度々議論が起きてきた。

 「(動画を)上げて様々な意見を受け取ったが、私は正直すごく救われた。記憶を書き換えていいかはわからないが、つらい母の記憶から母にしてほしかった表情が見られたのだから。とはいえ、(私の場合は)30年という時間を経ていること、親だから死を受け入れられることもあっただろうし、人によっては危うさや心を保てなくなるような危険性もはらむはず。でも、(この技術は)発展していってほしい」

 AIによる音声合成の技術も向上しているため、お母さんの声が収録されたビデオテープを見つけ出せたら声の再現にも挑戦してみたいと、たまこさんは話す。

 『ABEMAヒルズ』はたまこさんに2つの質問をした。

 もし、音声も再現できたらどんな言葉をかけてほしいか?

 「『元気?』などと言ってほしい。そして、労ってほしいわけではないが『大変だったね』などと言葉をかけてもらいたい」

 それは本当の母との会話ではないが、心の充足感は得られそうか?

 「得られると思う。実際にやってみないとわからないが、母が亡くなってから母に慰めてほしかったこととか、かけてほしかった言葉とかをわーっと試してしまうかもしれない。あの時のきつかったこととか、友だちとケンカして悲しかったこととか、その時には母の仏壇の前とかでちょっと泣いたりもした。(そういう時に)かけてほしかった言葉とかを聞きたい」

【写真・画像】8歳の時に亡くなった母をAIで“再生” 「痛みに耐えてばかりだったが、元気な姿に救われた」 3枚目
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 様々な考え方がある亡くなった人をAIで“再生”する行為。

 たまこさんの行いについて、明星大学心理学部教授で臨床心理士/公認心理師の藤井靖氏は「すごくいい使い方だ」としてグリーフケア(遺族ケア)について話した。

 「大切な方が亡くなると、悲しみや悔い、思う気持ちは残り続け、長い時間をかけて少しずつ『大事な方がもういない日常』に慣れるというプロセスをたどる。そのため、AIを有効に活用しながら、対話をしたり、残されたご家族と共有するという行為によって自分の中で受け入れるという方法もあるだろう」
(『ABEMAヒルズ』より)

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本記事は自動文字起こしツールや生成AIを利用していますが、編集部の確認を経て公開しています。

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