将棋の伊藤園お〜いお茶杯王位戦七番勝負第2局は7月18日、挑戦者の渡辺明九段(40)が前日に封じた53手目が開封され、午前9時すぎに藤井聡太王位(竜王、名人、王座、棋王、王将、棋聖、21)の手番で再開された。
北海道函館市の「湯元 啄木亭」を舞台に行われている“真夏の七番勝負”第2局。渡辺九段の先手で始まった本局は、第1局の指し直し局と同じ「相掛かり」が志向された。藤井王位がやや流れを変えて前例のない戦いへと突入し、難解な中盤戦に突入。どちらが先に抜け出すか、大きな注目が集まっている。
藤井王位は本七番勝負を制した場合、「防衛5連覇」達成となり、永世王位の資格を獲得することになる。これまでの永世王位は大山康晴十五世名人と中原誠十六世名人のほか、資格保持者は羽生善治九段の全3名。藤井王位が自身2つ目となる永世称号を獲得することができるのか、期待が高まっている。
一方、渡辺九段は通算31期のタイトル獲得で、永世竜王と永世棋王の資格を保持しているが、王位戦は今期が初挑戦。初の王位獲得とタイトルホルダー復帰に向けて、絶対に負けられない戦いに挑んでいる。
また、藤井王位は7月19日が誕生日とあり、本局が21歳最後の対局となる。シリーズ連勝で自身の誕生日の“前祝い”となるか、挑戦者の渡辺九段がタイに追いつくか。対局2日目の進行から目が離せない。
持ち時間は各8時間。
(ABEMA/将棋チャンネルより)