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【中継】藤井王位VS渡辺九段 注目の第2局(生中継中)

 将棋の伊藤園お~いお茶杯第65期王位戦七番勝負は7月18日、北海道函館市の「湯元 啄木亭」で藤井聡太王位(竜王、名人、王座、棋王、王将、棋聖、21)と挑戦者の渡辺明九段(40)が第2局2日目の対局を行っている。ABEMAの中継には、大石直嗣七段(34)が出演。タイトル戦で副立会を務めた際に見つけたという、対局に向かうトップ棋士たちのテンションの“バロメーター”についてのエピソードを語った。

【中継】藤井王位VS渡辺九段 注目の第2局(生中継中)

 これまでに何度もタイトル戦の「副立会」を務めてきた大石七段は、「正立会」との仕事の分担について「観戦記者にわかりやすく状況を解説したり、大盤解説を務めたり、立会人の補佐など(表には)見えない仕事があります」と紹介した。

 さらに“見えない仕事”のひとつとして、宿泊地と対局場が離れている場合に『対局者と同じタクシーに乗って移動する』というものがあるという。対局前の朝とあり、同じ棋士としても話しかけて良いか非常に迷うという大石七段。そこで発見したのが、とある“バロメーター”だった。

 “バロメーター”とは、車に乗った際の対局者の顔の向き。「窓の外を見ている人は、風景を見ながら局面のことを考えていると思う。一方で、真正面を向いている方は余裕があるのかなと解釈しているんです」とチェックポイントを明かした。

 昨年の竜王戦七番勝負第2局の京都対局で藤井王位の車に同乗した際にもこの“バロメーター”を活かし、表情をチェック。「その日の藤井王位は、“真正面”だったんです。ということは少しお話してもいいかなと思って。電車がお好きということは知っていたのですが、私は電車のことが全然わからないので、前日の夜にホテル近辺でサイレンが鳴って、『慌てて飛び起きてカーテンを開けましたよ!』と言ってみたら『クスッ』と笑ってくれました。これが『シーン…』ってなったら気まずくなっていましたよね(笑)。20分ほどあったので、その後も藤井さんもコメントを返してくれたので助かりました」との“秘話”を明かした。

 通常は見ることのできない対局者の朝の情報とあり、ファンからは「そんなバロメーターが」「話しかける前段階で気を遣うのねえw」「中々話できないもんね」「気を使うやろなあ」「すべらんなあw」との声が寄せられていた。
(ABEMA/将棋チャンネルより) 

【中継】伊藤園お~いお茶杯第65期王位戦 七番勝負第2局2日目 藤井王位 対 渡辺九段
【中継】伊藤園お~いお茶杯第65期王位戦 七番勝負第2局2日目 藤井王位 対 渡辺九段
藤井聡太王位の“手裏剣”はどこで活きる!?函館対局は挑戦者・渡辺明九段のペースで進行中