ラーメン店「武道家 早稲田本店」の店主の滝坂滋晃氏がSNSで「店内でイヤホンつけるの止めて欲しい」と投稿したことで、物議を醸している。
店側からすると、会話が成立しないととにかく不都合なのだという。今や一億総イヤホンともいえるイヤホン社会。特に若者に限ればイヤホンをしていない人を見つける方が困難なほどだ。実際に番組スタッフが地下鉄で調べたところ、一車両で33人中10人がイヤホンをつけていた。
イヤホンをめぐっては、音漏れ問題が原因で傷害事件が起きたこともある。近年では走行中の自転車でも問題になり、ほとんどの都道府県で禁止となった。さらに、ホームから線路に落とす問題もある。そして、相鉄の調査ではイヤホンの忘れ物が急増しているなど何かと問題にあがる。
街で話を聞くと、24歳男性は「車で動いているときとか、車道で急に出てきたりとか危ないなっていうのがあったりする」、20代学生からは「電車内とかでも自分のイヤホンをつける側の人間ではあるので、それに関してはあんまり言えないこともあるが、出入口とかに行ってイヤホンしていると邪魔だなと思うこともあるし、何か言っても聞こえないことはあるのかな」との意見があった。
そんななか、今回新たに勃発した「ラーメン店でイヤホンはやめて問題」。ABEMA的ニュースショーではそのラーメン店で話を聞いた。
店主の滝坂氏は「イヤホンをつけて来店されるお客さんが結構いて、うちの場合、食券を受け取った際に麺の固さとか味の濃さとか油の量をお伺いしているが、イヤホンをつけているから会話が成り立たない」とした上で「(注意をして)言葉で怒ってくるとか、そういう人はいない。ただふてくされているとか、明らかになんか機嫌を悪くする人はいる」と説明した。
なぜ食事中でもイヤホンをしたいのか。イヤホンをしていた男性に話を聞くと「ごはん食べている時は自分の世界に入り込みたい気持ちがある。イヤホンつけて食べるというのは全然良いかなと思います」「(イヤホンをしていて提供されることに)気づきますよ。音楽聴きたくて」と語っていた。
明星大学心理学部の藤井靖教授によると「ずっと両方イヤホン入れているとか、片方だけ入れているとか。(イヤホンが)生活の一部になっている」「日本人の一部の人は音から得られる情報量とか音から状況判断したりとか、あるいは音からイマジネーション(想像力)とかビジュアライズ(視覚化)したりするのに長けている人が一定数いると考えられている」という。その上で「音から入る情報が自分にとってインパクトが強いゆえに音刺激に頼りがちになる。そういう人はいると思う」「Z世代とか20代に多い」と解説した。
また、WHOはイヤホンやヘッドホンの使い過ぎで世界11億人の若者が難聴になる恐れがあると警告している。電車の車内程度の音量を1日5時間以上聞き続けると、難聴になる危険性があるという。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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