【WRC】第8戦 ラリー・ラトビア(7月18日〜21日)
多くのトップドライバーが慎重さを残しつつ走る、WRC(世界ラリー選手権)初開催のラトビアで、フォードのアドリアン・フルモーが40km/hの看板前で見せた豪快な走りが反響を呼んでいる。
バルト海に面したラトビア西部の町リエパーヤの周囲に設置された、全部で20のステージでア争われるラリー・ラトビア。日本時間20日深夜に行われた競技3日目のSS(スペシャル・ステージ)12は、緩めの高速コーナーが連続している農道を走るコースだ。路面は柔らめで、マシンが走れば走るほど地面がほれてわだちができ、出走順が遅いほどグリップコントロールが難しくなる。
ここでフルモーの操る「プーマ・ラリー1ハイブリッド」は、ものすごい量の砂ぼこりを上げながら、曲がらないクルマを腕力で無理やり曲げているかように、ひとつひとつのコーナーを豪快に攻略していく。S字コーナーでは、2つ目のコーナーをほぼマシンが横を向いている状態で攻略。よく見ると「40」の看板が設置されており、普段は40km/h制限と思われる公道で、異次元の全開走行を披露したシーンでもあった。
視聴者からも「はっやw」「この切り替えしすごかったな」「フォーモー来た」「40の標識見えた」「フルモーなかなか」などの反響が多く集まった。
SS12でフルモーのタイムは5位。上位にはカッレ・ロバンペラやセバスチャン・オジェ、オィット・タナックといったトップドライバーに加えて、同じフォードチーム(Mスポーツ・フォード)の新人マールティンシュ・セスクスが並んだ。
フルモーは4日間の競技日程を終え、総合4位に浮上。今季3度3位表彰台を獲得している実力派のドライビングスキルを象徴するシーンとなった。
(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2024』/(C)WRC)