<大相撲七月場所>◇十三日目◇26日◇愛知・ドルフィンズアリーナ
小兵力士が65キロ差の巨漢力士を豪快に反りながら投げて衝撃の白星を手にした。まるでプロレス技のような決着に館内騒然。「見たことない」「これぞ大相撲」「トリッキーな」「すんごい」とファンも驚きの声をあげた。
3勝3敗同士、互いに勝ち越しを賭けた三段目四十九枚目・朝氣龍(高砂)と三段目五十一枚目・剛士丸(武蔵川)の一番。朝氣龍は身長169センチ・体重89.4キロの小柄な体格の力士。対して剛士丸は身長180.5センチ・体重154.6キロの巨漢で、身長差11.5センチ、体重差は65.2キロにも達する体格差のある対決となった。
立ち合いやや様子をうかがってぶつかり合った両者。大きな体の剛士丸が肩越しの上手を掴んで攻めようとするも、次の瞬間、朝氣龍が後方に反りながら投げる豪快な技で勝利した。大迫力の決着に館内騒然となり、客席からは「うわー!」と悲鳴のような声も上がった。
朝氣龍の妙技に、館内ではすぐには決まり手がアナウンスされず。2番後の三段目四十六枚目・大翔宗(追手風)と三段目五十三枚目・朝翔(高砂)の取組直前にようやく「先ほどの剛士丸・朝氣龍の一番の決まり手、伝え反りで朝氣龍の勝ちであります」と知らされ、客席からはあらためて拍手が沸き起こった。
日本相撲協会の公式サイトによれば、伝え反りは発生割合0.01パーセント、決まり手ランキング62位の珍しい反り手だ。決まり手に制定されたのは平成12年(2000年)と新しく、幕内では前頭四枚目・宇良(木瀬)が2度も決めたことが話題になった。伝え反りで勝った朝氣龍は4勝目を挙げ、今場所勝ち越しを決めた。一方、剛士丸は敗れて4敗目を喫し、負け越しとなった。
まるでプロレス技のような朝氣龍の豪快な投げに、ABEMAの視聴者も「見たことない」「トリッキーな」「すんごい」「これぞ大相撲」と大盛り上がり。決まり手が時間差でアナウンスされると「伝え反りか」「伝え反り!」「伝え反りと言えば宇良」と反応するファンも相次いだ。(ABEMA/大相撲チャンネル)
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