【WRC】第8戦 ラリー・ラトビア(7月21日/デイ4)
かつてスバルで名を馳せた名ラリードライバー、ペター・ソルベルグの息子であるオリバー・ソルベルグが、WRC(世界ラリー選手権)で、圧倒的な実力を見せつけ、今季2度目のクラス優勝を挙げた。
現在、サポート選手権のWRC2カテゴリーに参戦中のオリバー・ソルベルグは、シュコダ・ファビアRSラリー2でラリー・ラトビアに出場。競技最終日デイ4の最終SS(スペシャル・ステージ)20は、SS18の再走ステージとなっており、多くのドライバーから攻めの姿勢が見られていた。
WRC2では最後の出走順となるのが、ここまで圧巻の走りを見せつけたソルベルグ。ギャラリーやチーム関係者の期待を一身に背負いながらスタートすると、序盤からキレッキレだ。解説で全日本ラリー等でコ・ドライバー経験がある小坂典嵩氏が、「コーナリング中の車の傾き、ロールの角度が他の選手と違うんじゃないかというくらい気迫を感じる」と評するほど、高速コーナーではマシンが横転しそうなほど傾いている。
フィニッシュラインまで攻め続けた結果、見事にトップタイムを獲得し、2位と30秒以上の差をつけてWRC2カテゴリーで優勝し、タイトル争いでは首位に浮上。さらにWRC1との総合ランキングでも10位に入る大健闘をみせている。
視聴者からも「ソルベルグきたー」「オリバーいけー!」「ペターの遺伝子はちゃんと引き継がれてますな」「素晴らしい走りだった!」など、応援する声が多い。まるで父ペターのような荒々しく豪快なコーナリングテクニックが、オリバーをまた一歩トップカテゴリーへと近づけた。
(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2024』/(C)WRC)