【MLB】アストロズ 5－0 ドジャース（7月26日・日本時間27日／ヒューストン）
大谷翔平投手が“打たない”凄さをみせた。ドジャースの大谷翔平は「1番・DH」で先発出場を果たすと、思わず振ってしまいそうな際どい球を抜群の選球眼で見送った。このプレーに解説を務めた川﨑宗則氏は「今年の首位打者は確定した」と断言している。
ドジャースが4点ビハインドで迎えた6回表の攻撃。一矢報いたいドジャースはラックス内野手がライト前ヒットで出塁し、1死一塁という場面で大谷が打席に入った。第1打席はツーベースヒット、第2打席はレフトのファインプレーによって阻まれたが、この日は好調だっただけに反撃が期待された。
迎えた大谷の第3打席、アストロズの先発バルガス投手は警戒してか、真ん中低めのカーブを投げてボールから攻めていくと、2球目も外角低めへシンカーを投じてボール。第2打席同様に外角を中心に攻めていくピッチングを見せる。
3球目、真ん中に来たチェンジアップを大谷が振ると打球は一塁線を割ってファールに。そして4球目は内角低めへのチェンジアップに対してフルスイングして空振り。カウントは2-2となった。
追い込まれたとはいえ打つ気満々の大谷に対し、バルガスはますます慎重になり、5球目はまたも低めのカーブを投げる。空振りして三振していてもおかしくない球だったが、大谷はこれもしっかりと見送ってフルカウントにした。
そして運命の6球目。バルガスは外角低めへカーブを投じたが、判定はボール。大谷も自信満々に見送って四球を選び、勝ち誇ったような表情で防具を外し、マウンドのバルガスは「嘘だろ？」と言わんばかりの表情を浮かべていた。
これには解説の西岡剛氏、川﨑宗則氏ともに「よく見送った」「鳥肌立った」「ピッチャーも苦笑いだけどこれは仕方ないね」と大谷の選球眼に興奮した様子となった。さらに川﨑は「今の四球で今年の首位打者は確定した」と断言。プロの目から見てもそれほどすごいプレーだった。他にも大谷の四球にABEMA視聴者からは「振るでしょ普通」「俺なら振ってた」とコメント欄は賞賛の声で溢れかえっている。
この日の大谷は3打数2安打1四球1盗塁の活躍を見せて、打率.315に上昇。ナ・リーグ2位のパドレスのアラエス内野手に5厘差をつけて首位打者に位置している。
（ABEMA『SPORTSチャンネル』）
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