【写真・画像】 1枚目
【映像】実際の取組の様子

大相撲七月場所>◇十三日目◇26日◇愛知・ドルフィンズアリーナ

 大相撲十三日目、序ノ口最初の取組は予期せぬ結果を受けて館内が静まり返った。土俵に倒れ込んだ力士が動けず、首を固定されたまま担架で運ばれ、病院に救急搬送された。ファンから心配の声が相次いだ取組を受け、力士の親方が昨夕、部屋のSNSで力士との2ショットを掲載して無事と感謝を報告すると多くのファンから「無事でよかった」「本当に心配だった」と安堵の声が相次いだ。また物言いがついたこの一番は勇み足があり、行司軍配差し違えで搬送された力士が勝ち越しを決めたこともあり「勝ち越しおめでとう」といった祝福の声も多数寄せられた。

【映像】実際の取組の様子

 序ノ口十六枚目・結山(放駒)が序ノ口十四枚目・米沢龍(境川)を物言いがつく熱戦の末に「勇み足」で下して4勝目を挙げ、嬉しい勝ち越しを決めた。

 東京都出身で身長188センチ、体重104キロ。先場所初土俵を踏んだ18歳の新人力士である結山。立ち合い、正面から当たってもろ手で突き離していった結山はその後も米沢龍に体をぶつけると、右からいなして勝機を探る。しかし、これに反応した米沢龍に土俵中央で組み止められると、もろ差しの状態で土俵際へ。俵に足をかけてこらえた結山だったが、米沢龍がそのまま体を預けるように寄り倒した。

 この際、結山が背中から倒れ込むと、土俵の淵に背中を強打。その反動から結山の首が跳ね上がるような形となり、頭部を抱え込んだ結山は動けず館内騒然となった。駆け付けた救急救命士や関係者によって首を固定された結山は、担架に乗せられ病院へ救急搬送された。

 物言い協議の末に、米沢龍の足が先に土俵を割っており、軍配差し違えで結山が勝ち越しを決め、惜しくも敗れた米沢龍は4敗目。負け越しが決定した。そのアナウンスを受けて行司が西方に軍配を上げ直したが、すでに搬送された結山が、初の勝ち越しとなった嬉しい勝ち名乗りを聞くことはなかった。

 この取組、予期せぬ事態を受けファンからは心配の声が相次いだ。するとこの日の夕方、元関脇・玉乃島の放駒親方が部屋の公式インスタグラムを更新。結山との2ショット写真とともに

「ご心配をおかけしてます、結山ですが、部屋へ連れて帰ってきました!私は審判をしていましたので、松ヶ根親方に付き添っていただき病院へ搬送されました。CT、MRIの検査を経て神経や骨にも異常は見つかりませんでした!ただ、脳震盪を起こしていますので安静にしていなくてはいけません。

成績も勇足とはいえおかげさまで勝ち越すことができました!まだまだ相撲になっていませんが一日、一日といろいろなことを学び成長しています!

とにかく大事に至らなくて良かったです!本当にご心配をおかけしました!(原文ママ)」

とファンに対して無事を報告し、感謝のコメントを添えた。

 この“朗報”に対して、ファンからは「無事でよかった」「本当に心配だった」と安堵の声が。一方では「勝ち越しおめでとう」といった祝福の声も多数寄せられている。(ABEMA/大相撲チャンネル)

【映像】実際の取組の様子
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