自由すぎて“ガチ説教”!?将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2024」本戦トーナメント1回戦・第1試合、チーム藤井 対 チーム渡辺の模様が8月3日に放送された。第3局では、羽生善治九段(53)と山崎隆之八段(43)が激突。“山崎ワールド”を炸裂した結果、レジェンドに白星を譲ることになった。しかし、控室に戻るとリーダーの渡辺明九段(40)が「何ですぐ行くんスか!」と強烈ツッコミ。ファンの爆笑を誘っていた。
チーム藤井にスタートダッシュを許し、なんとか流れを引き戻したいチーム渡辺は、第3局で山崎八段を投入。対する羽生九段は「意表を突かれても驚かないようにしたい」と変幻自在の“山崎ワールド”に警戒心を持ちつつ対局場へと向かった。
羽生九段の先手で一手損角換わりで始まった一戦は、早々に山崎八段が△3三金と独特の指し手を披露。解説の藤森哲也五段(37)が「これ、見てる人は真似しないでくださいね。3三金は普通は悪い手ですからね!」とコメントすると、控室の藤井聡太竜王・名人(王位、王座、棋王、王将、棋聖、22)も「そうですね(笑)」と声を上げて爆笑していた。
しかし“山崎ワールド”は思うように展開されず、冷静な対応を見せる羽生九段が主導権を握る展開に。繊細なかけ引きが要求される中で、山崎八段はすぐに△3五歩を選択。これには、モニターを見つめていた渡辺九段も「ひえ~!なんでこういう手をすぐ指すの!?もうちょっと考えてから指してよー。急ぎすぎじゃないですか!?」とハラハラを隠せない様子だった。
渡辺九段の心配は止まらない。「これ、ウッカリしたんでしょ。歩に角を打たれることを。で、今慌てて考えている、と。オイオイオイオイ!」。その不安は的中し、羽生九段は5筋でのチャンスを逃さず飛車を切り飛ばして後手陣に切り込むと、その後も細い攻めをきれいにつなげて危なげなく勝ちを収めた。
羽生九段に完敗を喫した山崎八段は、仲間の元に戻るやいなや「いや、失礼しました…」。すると、渡辺九段は「なんですぐ3五歩って行くんスか!考えてくださいよー(笑)」とガチ説教。「同歩取られてから角打ち気づいたんでしょ!?」と鋭く突っ込むと、山崎八段は素直に「うん(笑)いい感じだなーと思ってたんですけど、『あ!』っと」。それぞれのキャラクター全開のトークに、ファンは「ダメ出しww」「なべおもろいww」「怒られたwwwww」「楽しそう」「うっかりw」「最高すぎる」「楽しそうでいいなww」「このチーム好きすぎるw」と大爆笑していた。
◆ABEMAトーナメント2024 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり今回が7回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士11人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全12チームで行われる。予選リーグは3チームずつ4リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)